blue studioのノリです。
ハーバード白熱教室 "Justice"
既にご存知の方も多いかと思いますが、
毎週日曜の夕方6時から7時までNHK教育テレビで放送されている番組です。
この時間帯にこの番組。NHK、面白いです。
その名の通り、アメリカのハーバード大学の講義を放送している番組です。
公開講義はマイケル・サンデル教授による政治哲学の授業「Justice(正義)」
履修学生の数が毎回1,000人を超える人気の授業のようで、
あまりの人気ぶりに、これまで門外不出としていた同大学の講義内容を
初めてメディアに公開したそうです。
スタンフォード大学の集中講義「20歳の時に知っておきたかったこと」はじめ、
近頃この類いのモノは人気がありますね。
私は、第2回目の放送からほぼ欠かさず見ていますが、
最近、やや難解で講義中居眠りする事も・・・。
その中でも、マイケル・サンデル氏の例え話は面白いです。
1970年代にアメリカの自動車メーカーがリコール問題で行った費用便益分析。
リコールの対象となる車種を全て回収して無償修理するよりも、
事故死した遺族に損害賠償を支払っている方が企業の支出は低く抑えられる。
という「効用の最大化」の話。
そうした具体例をもとに、それは正当な分析なのか?間違っているのか?
間違っていると思うのはなぜか? 多数派の幸福が優先されるべきなのか・・・?
シェイクスピア、TVドラマ、シンプソンズのVTRを講堂で流し、
どれが「高級な喜び」でどれが「低級な喜び」か?
なぜ、それが高級なモノだと思うのか?
では、高級、低級に関係なく、最も面白いVTRはどれか?
人が望むものが、本当に望ましいものなのか?
学生の意見をどんどん引き出していきます。
サンデル教授は、自らが学生とやりとりをしていきながらも、
学生同士の意見が活発な議論になるように上手く誘導していきます。
マンモス講義ではありますが、それに関係なく、
授業内で交わされる情報量が多い講義はやはり充実していますね。
見ていても面白いです。普段TVをご覧にならない方にもお勧めです。
<ノリ>