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愛媛松山の旅と小説

あゆみ


突然ですが、皆さま、今どんな本を読んでいますか?

私は、司馬遼太郎さんの「坂の上の雲」を読んでいます。

この「坂の上の雲」は昨年ドラマ化され、書店の目立つ棚にズラリと並んでいた記憶がありますが、それより一歩遅れて私がこの小説を読み始めたのは、今年のG.Wに愛媛・松山を訪れたことがきっかけです。

松山は、正岡子規のゆかりの地。「坂の上の雲」はその正岡子規と、同じ明治期に松山に生まれた秋山好古・真之兄弟の3人を主人公に、明治という時代が書かれています。


「まことに小さな国が、開化期をむかえようとしている。」

これは「坂の上の雲」の冒頭の1文ですが、これを読んだとき、私は震え上がりました。大げさかもしれませんが、司馬遼太郎さんへの畏怖の念から。何やら、ものすごい物語が始まるぞ、と。

松山への旅は道後温泉が目的だったのですが、坂の上の雲ミュージアムへも急遽訪れました。

初めはテーマパークっぽい施設を想像し訪れる予定はなかったのですが、たまたま手にした企画展のチラシを見て興味が湧きました。

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訪れて大正解でした。

先ほどの冒頭の1文をはじめ、司馬遼太郎さんの文章に沿って足を進めていくようなミュージアムで、司馬遼太郎好きには行ってみたくてゾクゾクする美術館だと思います。

また、このミュージアムは安藤忠雄さんの設計によるもので、平面上で真三角形の建物です。三角形の辺の部分をぐるりと回遊しながら上階へ昇っていくのですが、不思議なもので、自分が三角形のどの辺にいるのかが分からなくなり、気がつけば最上階まで来ています。

明治時代というものに(恥ずかしながら)無知だったので、興味深くて本当に面白かった。

日常に戻ってきてからも、旅で知ったことの興味を広げることは、勉強にもなり楽しみにもなります。


是非機会があれば、松山のミュージアムに! 小説もより一層楽しめます!


<あゆみ>





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