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箱入り娘鎌倉へゆく(1)

アキコ


アキコです。こんな歳になって自分のことを「箱入り娘」というのも恥ずかしい話だけれど、新宿から鎌倉への引越しは笑えないほどの大変さとハプニングで、今まで人任せだったことを痛感するばかり。そんな私がまた歳を重ねてしまったのだけど「プレゼント何がほしい?」と言われて「懐中電灯、トイレットペーパーの芯、タオルハンガー」と思いつくままつぶやいた。ちなみにコレは別の友人にもらったスペイン製の手作り手鏡。アンティークな感じでお気に入り。

懐中電灯、と言ったのは鎌倉が思ったよりも真っ暗で本当にびっくりしたから。街灯がないのだ。観光地なので景観優先で街灯がないらしい。アパートの階段が真っ暗で見えないので2階から自転車を下ろすのも一苦労。もちろん会社から帰宅するときも玄関前まっくらなため鍵も探せない。だからライトキーホルダーをもらうとこれが本当に大活躍。
トイレットペーパーの芯というのはホルダーの中の白いカラカラがなかったのだ。そんなことでオーナーに文句言うのも面倒だと思っていたのだけれど、けっこう不便。そもそも芯だけなんて売っているのか?タオルハンガーはトイレにも洗面にもお風呂にもなく「どこかにハンガーがほしい・・・・」と思っているから。賃貸でなければハンガーを釘で打込んでしまうのだけど・・・・・・

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これはバランス釜。リノベーション前の室内でもよく見かける光景。「リノベーションするから関係ありませんから」というもお客に説明するこのバランス釜をよもや私が使うことになるとは・・・・しかも都市ガスではなくプロパンガス。ガスの開栓に来てもらってお風呂はいる気満々だったのにいきなりバランス釜は壊れていた・・・・しかもプロパンガスの開栓には保証金1万が必要と言われる。隣の駅に行かないと銀行のATMもないのに・・・・退去時に返却というけれど引越貧乏の私には痛い出費。とはいえバランス釜が新しく綺麗なものと交換されたので少しホッ。

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話は変わって鎌倉の夜は早い。スーパー24時間営業、夜でも独りで気軽に入れるところがあるのが当たり前と思っていた都会のターザンの私は初日22時に鎌倉に到着した時、スーパーはもちろん閉まり、どこもラストオーダー、もしくは閉店していることに愕然とする。「笑笑」は入れそうだったが独りで入るのはあまりにも悲しすぎる・・・・結局その日はローソンでおでんを買って江ノ電に乗った。
そんな私のお助けカフェ。鎌倉bowls cafe http://bowls-cafe.jp/ 23時ラストオーダー、24時閉店!すばらしい\(^o^)/ここの店長さんが友人の友人で、全然知らなかったけど、ブルースタジオ青山オフィスの事務所があるラティス青山の下で246カフェをやっているcafe company さんのプロデュースするカフェなのだった。もちろん店長さんはブルースタジオのこともご存知だった。

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賑やかな新宿に帰りたくなり、軽くホームシック・・・・しかもとにかくしつこいけど暗い・・・・ネオンがない・・・・(当たり前だけど)店があまりにも早くしまるし街灯もないし。そんな真っ暗な道に明るいお店がぽつり、鶴岡八幡宮の傍に。それがbowls cafe。鎌倉に遊びにきた友人とここでご飯を食べながら「寂しいウサギになりそう」と、ウサギ、ウサギを連発してたらウサギの顔のコーヒーが出てきて友人と大笑い。


どんぶりを食べていたら「アタリ」が出てきた。友人の友人の店長さんの計らいかと思いきや・・・・・本当に偶然らしい。これが出てきたらディスカウントです!!おめでとうございます!きっと鎌倉に引越ししたことは「アタリ」なんだ!!(こじつけ!)そんな箱入り娘の鎌倉日記はおそらくこれからも続く・・・・・はず。
(アキコ)
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