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女将さん、ありがとう。

ユキ



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透き通る空の下
ぐんぐん昇る太陽に頼って
醤油さしに醤油をそそぐ

なんだろ、この聖なる儀式のような感じ|笑


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誰かにとっては特別な朝かもしれないけど

わたしにとっては単純な朝

誰かにとっては『そんなこと』かもしれないけど

わたしにとっては『きわめて大切なこと』

誰かにとっては輝かしいの恵みの雨が

わたしにとっては有限を感じさせない程のどしゃぶりだったりする

誰かにとってもわたしにとっても
両方にとってなんて
有り得ないのかもしれない
それを望むことは欲張りなことなのかもしれない


だから目隠しをして足下ふらつく中で
スイカを割るのはやめた


そのかわり
右手にしっかりと醤油さしをにぎりしめて
2010年をまたいだ


結果
こんなにも鮮明に散らばった断片がつながり始めてきている

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太陽の光が差し込むことで

醤油が飴色に輝く

なんて満ち足りた瞬間なんだろう

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なんだかほんと聖なる儀式のようで|笑

醤油に太陽が宿った感覚

感謝です、地球に

いや違う、地球のまえに、女将さんに感謝です

女将さん、ありがとう。

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有り難いことは結構な頻度で起きている

そのことに意識がいかなくなったら終わりだ

保て、じぶん。

 〈ユキ〉   






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