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旅館

shintaro


先日、休日を利用して軽井沢に行ってきました。
ここ数日は東京もすっかり寒くなってきましたが、私が行った頃は
東京、現地とも10度後半はあり、12月にしては過ごし易い天気。
普段は夜にはマイナスになることもあるということで、助かりました。


訪れる前日に雪が降った雪もほとんど溶けていた。
スキー場は人工雪で何とか対応しているようだが、やはりコンディションは
良くない様子。
ただ、別にスキー/スノボーをするわけではないので、問題ないですが。


今回の目的は、前から気になっていた星のや軽井沢に行くこと。

星のやは日本人が日本らしさを保ったまま、近代化をたどったらどういう風景・生活になっていたか、をテーマに計画された旅館。

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オープンした当初から様々なメディアに取り上げられていたので、ご存知の方も多いかもしれません。
私も学生時代にランドスケープデザインを担当された長谷川浩巳氏の講演を聴いて以来、興味を持っていたのですが、この度やっと行く機会に恵まれました。

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建築的には元々の地形を利用して、谷の集落をコンセプトに構成されています。
建築、ランドスケープ共にどこか旧来の日本的な雰囲気とテーマに基づいた独特な雰囲気がマッチして落ち着いた構成になっています。


この旅館のもうひとつの特徴は長期滞在型、という点です。
私は時間の都合で一泊しか出来ませんでしたが、一泊の予約は一ヶ月前からしかできません。

長期滞在形で成り立っている理由のひとつに軽井沢という地域性があります。
軽井沢には観光地らしき観光地もとくにありません。この時期は特にスキー場くらいしか行くところも有りません。 
元々が避暑地なので、皆別荘で好きに過ごすわけです。

通常の旅館とは違い、朝早くに起こされて強制的に決まった時間にご飯が出てくるという事もなく、 敷地内にいくつかあるレストランで好きな時間に食事が出来ます。 

これは夜も同じ事で、それこそ軽井沢には多くのレストランがあるので、旅館の食事に飽きたら外に食べに行っても良い。

地域的な特徴をつかみ、他の旅館に多く見られる悪い点を改善した上で、テーマを決める。
そうして出来上がったソフトに対するハードを創り、世界観を構築する。
そうした、一貫したコンセプトづくりが口コミなどで広がって、リピーターを作っているようです。
行ってみて色々と勉強になった気がします。

今度訪れる際は、ゆっくりと数日は泊まりたいと思わせてくれる旅館でした。

(shintaro)





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