こんな本を読みました。
タイトルやカバーからは「かなりキワドイ本」というイメージですが、そんなことはありません。
カトリーヌ・ド・メディチ、マリー・アントワネット、クレオパトラなど美貌と権力で世の中をかき乱した究極の悪女たちが主人公ですが、彼女たちを通してその時代の真の世相が描き出されています。
教科書には載せられない裏歴史書的な本です。
澁澤龍彦さんは僕のfavoriteな作家の一人です。
「キワモノ作家」の印象が強いかもしれませんが、百聞は一見に如かず。
実はとってもクールでクレバーでクレイジー!
文体も非常に読みやすく、次第に惹き込まれ、あっという間に読み終わってしまいます。
読後感も爽快さを感じるくらいです(僕だけ?)。
この本も、悪女たちの凄惨な悪事を書き連ねていますが、告発するような書き方ではなく、人間味あふれる彼女たちに対する深い愛情が感じられます。
それにしても昔の倫理観はスゴスギル!
ちなみにこの本もとってもオススメです。
タイトルに変な期待をしないで下さい。
実は深い死生観について書かれています。
ふさわしくないかもしれませんが、年末年始の休みに是非!
<ユウキ>