土より
海より
もっと深遠。

雲より
空より
もっと壮大。

そんな青に限りは無い。

青い深海を見たことはない。
まして、青い宇宙なんて想像したことすらない。
本気で想像したら、眠れなくなってしまう。
ハチミツレモンじゃ埋められないぐらいの色んな思いが
めいっぱいぐるぐるする。

青い地球に住んでるけど
一周約４００００kmの地球で
実際に生きているのは半径５０kmほどの輪の中。

ちっちゃい？せまい？

そんなことはない。

でも１km広がったら、今持ってる望遠鏡いらなくなるかも。
けど虫眼鏡は右ポッケにとっておこう、念のために。

１２才のとき、運動会で白い線を引いた時みたいに
あの赤い機械に今日は青い粉を入れて
青い線を自分の輪に引いてみたくなった。
証ってわけでもないんだけど、
なんでだろう、みんなやってるからかな。

ってみんなってだれのことなんだろう。
それが鮮やかでないのに、ただ、引いてみたくなってしまった。

けれど、一度引いてしまったら
とたんに容易にラインを飛び越えることができなくなってしまうんだろう。
華奢な境界線に、不確かな安心を託してしまうから。

沢山の人がそこを歩けばそのラインは薄れるし
夜はそれほど目立たないし
台風がくればきれいさっぱり全部流れ消えてしまうかもしれないのに。

それでも、なぜか安心するんだ、無条件に。ただ漠然と。
その理由を色々考えてはみたものの、今日は見つけられなかった。
だから、宿題にして持ち帰ることにした。

こんな感じで、今、青い空の下を歩いている。

とくべつ言いたいことも
発表したいことも
掲げたいこともない

でも、このIKBの青い色が美しくてしかたがないってことだけは伝えたい。
それさえ伝わればいい。

この冬
とくべつ伝えたい、唯一のこと。

（ユキ）