先日、六本木の21_21 DESIGN SIGHTにて行われている
「見えていない輪郭展」へ行ってきました。
この展覧会はプロダクトデザイナーの深澤直人氏のプロダクトと広告写真家の藤井保氏による写真を通してデザインの輪郭を探る、というのが企画の主旨です。
深澤氏の作品は携帯や家電、家具や文具に至る迄、多岐にわたります。
携帯も有名ですが、家電等はインテリアショップで見た事があるのではないでしょうか?
会場に入ると浴槽等の大きなものからペンや朱肉などの小さなものまで、約100点のプロダクトが並びます。
雑誌やお店で既に見た事がある品々。
陳列されている品々自体は既に流通しているので、特別な目新しさはありません。
ただ、この展覧会が面白かったのは、深澤氏によるキャプションと藤井氏の写真です。
各プロダクトには作った時のコンセプトやストーリーが添えられています。
考えに考え抜かれた末に出来上がったカタチであったり、何となくいいでしょ?みたいなものや、作品によっては思いついた時の感動について書かれている。
これは、普段何気なく手にする氏のプロダクトが完成形に至るまでを垣間みれるようで面白いです。
そして、同時に飾られている藤井氏の写真が良かったです。
正直、本物を見ているよりもカッコいい。
デザインが体現しているデザイナーの思いや狙いが、よくある長い文章やコンセプト図ではなく、実物と写真/2人のクリエイターによる視点からの表現で感じられる企画になっている。
お時間のある方は是非。
(shintaro)