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名建築

shintaro


先日、休日を利用して神奈川県立美術館鎌倉別館に行ってきました。


この美術館は鶴が丘八幡宮の境内に建てられ、八幡宮側から見ると水の上に浮かんでいるかのようです。 この建築は戦後、坂倉準三という建築家によって建てられた日本のモダニズム建築の代表作です。

坂倉は現代建築の祖とも言えるル・コルビュジェのもとで修行をした一人で、この美術館にも多くのコルビュジェの要素が盛り込まれています。

国内だと、上野の国立西洋美術館がコルビュジェの設計によるものですが、本人は基本設計程度で、実際は坂倉達が大部分を設計しています。

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ピロティと呼ばれる1階の列柱が2階の主要部を支える構造や、シンプルな平面計画、素材の自然さを活かす構成等がコルビュジェの特徴です。
コルビュジェから学んだ設計要素を日本的な素材や固有の気候、風土に合わせることで戦後日本を代表する名建築になっています。

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簡潔でシンプルな構成は、今見てもとても半世紀以上も前の建築とは思えないとても美しい建築です。
お近くに寄られた際は、少しだけ足を延ばして名建築を体感してみてください。

(shintaro)





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