それは2002年のある春の日のこと。
わたしがずっと大切にしている1日がそこにある。
あの日から7年。
2009年のカレンダーは残りあと3ページ。
そして、最後の1ページをめくるとともに
その場所に、終わりがくる。
そのことに、切なさは募るばかり。
でもこればかりはどうしようもできないことだから、
せめてblogに書き記させてください。
そうひっそり願って、今日は記します。
H&Mができるもっと前から
FOREVER21ができるもっともっと前から
あの交差点に圧倒的な存在感で建っていたGAP原宿店
そのGAP原宿店が
来月オープンするGapフラッグシップ原宿店と入替えで
来年1月にお店のドアを閉じる
未だに信じ難いウソみたいなホントの事
それを知って、改めて思い出してみた、あの日の出来事を。
7年前の春
たまたま買い物に行ったあの場所で
自分の人生にとって、最大で、最強の瞬間が訪れた。
わたしはその日、知人の誕生日プレゼントを買いに行った。
直前に近くの古着屋さんで買った一枚のパーカーを持参して/笑
『これをメインに全身そろえたいんです』と。
接客してくれたその人は
持ち込んだパーカーを見て
なんのためらいもなくただ一言、
『喜んでお手伝いいたします』と、笑顔でかえしてくれた。
それはホントだった。
ホントに真剣に探してくれた。
わたしと同じぐらい一緒に悩んでくれた。
そして絶対的なアドバイスをしてくれた。
靴下、下着、パンツ、インナー。。。と全て1つ1つ丁寧に。
それはわたしが受けた最初で最後の
このうえない接客だった。
その人から受けた接客以上の接客を
わたしはまだ受けた事がない。
&この先もそれを越える接客には出会えないと断言できる。
そしてその1ヶ月後
わたしがGAPのバッジをつけることとなったキッカケの全ては
その人にある。
そんな大切な1日がつまったGAP原宿店が
もうすぐ、旗を下ろす。
あの場所は、GAPがあるから、よりいっそうの価値をもつ。
でも、えらい人たちがそのことに気づくのは
有るものが無くなってから、なんだろう。
いつだって『当たり前』のことは
当たり前じゃなくなってから
みんなはその大切さに気づき、ざわめき、そして惜しむんだ。
今年の冬
あの交差点はいっそう肌寒くなりそう。
ん〜。。。切ない。
思い出詰まった場所が無くなることは、やっぱり悲しいよ。
っていってる自分の2009年も、残り3ページ。
他ばかりに気を取られていないで、ちゃんと冬支度しなきゃ。
毛布、マフラー、土鍋は必須だ。
にしても、
思い出し始めたらきりがない。
余談になるけど、まだ鮮明に覚えてる。
あの日、下着のサイズで悩みに悩んだわたし。
そんなわたしに揺るぎ無い接客をしたあの人。
『絶対にXSです』
と言い切ったあの人と、
『いや、やっぱりSだと思います』
と疑ってやまなかった自分。
でも、何度わたしが疑っても、彼は一切揺るが無かった。
結果、XSで大正解だった。
以降、わたしはGAPのボクサーパンツのサイズを
絶対的自信でお客様に紹介してきた。
(幾度男性のお客様と『お互い譲らない戦い』を繰広げたことか。。。/笑)
しぶしぶ買っていったお客様が後日来て、
「サイズピッタリだった!ありがとう」と言ってくれることが
なによりの幸せだった。
any way、
そんなわたしの揺るぎ無い接客は、他の誰でもない、あなた譲りです。
肌寒い冬が来る前に、沢山の感謝の思いを込めて。
and みなさん、
最後のGAP原宿店に足を運んでみて頂けたら嬉しい限りです。
その際は温かい格好で。冬はぐっと冷えますから。。。
(ユキ)