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先日、六本木の森美術館で行われている「アイ・ウェイウェイ展」に行ってきました。

アイ・ウェイウェイは現代中国を代表する作家で、美術やデザインに留まらず建築や空間など多岐にわたって活躍しています。

彼の作品の多くは現代美術にありがちな突飛でワケの全くわからないような作品ではなく、中国の伝統や歴史、文化的なものをテーマに作品に落とし込んでいるそうです。

全く予備知識を持たずに見に行きました。60年代のミニマルアートのような作品が多く、展示空間としても面白いのですが、キャプションを読むと確かに作品にテーマ性が色濃く出ていて、非常に興味深かったです。


作品に関しては実際に見に行って体感して頂くのが一番でしょうから、あまり細かくは書きません。

sg090916_02.jpg

この展示が少し変わっていたのは撮影が可能という事です。
西洋では絵画ですらフラッシュをたかなければ撮影可能な美術館も多いですが、日本ではあまり多く有りませんよね。

今回は立体作品が多い展示なので、特に有効に感じました。
手を伸ばした頭上からの視点や這いつくばらないと見られないような構図も写真に写す事が出来ます。

sg090916_03.jpg

ただ良い事ばかりでもありません。
私はたまたまデジカメを持っていたのでそれで撮りましたが、たまたま同じタイミングで入場したカップルがおもむろに携帯で写メを撮り出しました。

携帯のカメラなので当然音がします。
しかも残念ながらというか、当然ながらというか、見るペースはほとんど一緒。
カシャッ、カシャッ と後ろからシャッター音がどんどん近づいてきます。

作品毎に狂ったようにシャッターを切る彼。
何か本末転倒な感じですね。
だいたい、見返す日が来るのか? など、余計な事を考えてしまいます。

六本木という土地柄からなのか・・・。後方から激しいプレッシャーを与えれられ、後半は集中力アウト。

音が出ないと悪用する人がいるというのはわかりますが、どうにかならないものでしょうか、携帯カメラ。  

展覧会は11/8まで。 (→森美術館)
お時間のある方は是非。

(shintaro)





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