blue studioのノリです。
アメリカ文化の象徴の1人であったマイケル・ジャクソンが亡くなってから、
もうすぐ1ヶ月。連日の報道は落着いてきたものの、未だ話題が尽きません。
金融危機の痛手を負っているアメリカは、また1つ大切なモノをなくし、
アメリカは急速に過去のモノになっているように感じてしまいます。
つまりはマイケルの終わりとアメリカの終わりをどうしても
ダブらせてしまうわけです。
内田樹氏が、金融危機が起きた昨年の秋に
面白い指摘をしていた事を思い出します。
アメリカは公的資金を投入して金融機関を救済することにした。
平たく言えば、「銀行の国有化」である。ビッグ3にも公的資金を投入した。
これは「自動車産業の国有化」である。
アメリカは新自由主義のもたらした社会的な歪みを補正するために
今「社会主義化」されつつあるのである。
バラク・オバマが大統領になり、保険や年金制度などの
セーフティネットが整備されれば、
アメリカはいよいよ社会主義化することになる。
一方、ロシアや中国は社会主義のもたらした歪みを補正するために
今「資本主義化」されている。
絶対的なドルを武器にして、
世界中の富をアメリカにを集中させてていた時代は
終わりつつあり、これまでアメリカが独占してきた富は
アメリカ以外の国にシェアされるわけです。
その台頭が中国で、外貨準備高は日本を抜いて世界1位になっています。
そういえば、今回の金融危機の中にあって、
最初に株価が回復しはじめたのも上海市場でした。
もしかしたら、中国から、いつの日かマイケル並みのスーパースターが
50人ぐらい現れるかもしれません・・・。
では、世界に富が分配された後、次にチャンピオンになる国はどこか??
内田氏曰く・・・
アメリカでは、あらゆるレベルでのイノベーションをつねに「移民」が担い、
「原住民」はそのつど排除されるというシステムを採用して繁栄してきた。
そのシステムを今後も継続できるなら、
次のチャンピオンになる可能性がもっとも高いのは
「新しいアメリカ」すなわち「アメリカ社会主義共和国連邦」である。
ぜひこれは略称して「ア連」と呼んで頂きたい。
としめている。
スリラーのPVのようなどんでん返しがあるのかもしれません・・・。