先日、"DIALOG IN THE DARK"という催しに行ってきました。
以前から興味はあったのですが、スケジュールの合う日のチケットが軒並み完売で、先日やっと行ってきました。
ご存知の方もいるかも知れませんが、建物の内部に土や落ち葉、植木や小川など、人工的に森が作ってあり、その中をグループで回って行くというイベントですが、他のイベントと決定的に違うのは室内が完全な暗闇ということです。
何人かのグループで回るのですが、当然始めて行ってもどうすることもできません。
そこで、視覚障害者の方が案内をしてくれます。
直島にジェームズ・タレルという光を扱う芸術家の"バックサイド・オブ・ザ・ムーン"という作品があります。
建築家の安藤忠雄が建てた寺の中にあるインスタレーション作品ですが、こちらもやはり真っ暗な箱。 その中に10分から20分いると、目が慣れてきて光のスクリーンが徐々に見えてくるという身体感覚を利用した作品になっています。
行ったのですが、何が見えたかはよく憶えてないですが。。。
今回行ったダイアログが根本的に違う点は一切、目が慣れるということがないという点です。視覚が奪われた世界において、頼れるのは入口で渡されたステッキと耳のみ。物を判断する時には匂いや味で判断します。
アテンドの方やグループの他の方の声のする方、足音や衣擦れの音をたよりに進んで行きます。最初は不安そうな人もいましたが、進むにつれて不思議と連帯感ができ、色々な動作にも慣れてきます。
様々な身体感覚や時間の感覚に呼びかけるものがあり、ある種の違和感や新鮮な体験ができて、結構感動します。
ここで書いてもなかなか伝わりずらいですし、ネタバレしてしまいますので詳細は伏せます。是非足を運んでみて体験してみて下さい。
新入社員の研修に使っている会社もあるそうですが、友達同士などで行ってみるのもいいと思います。少し高いですが、行ってみる価値はあるはずです。
DIALOG IN THE DARK
ベネッセアートサイト
(shintaro)