営業のサトシです。
昨年、埼玉県越谷市の田園地帯に「水と共生する街」が突如出現したことをご存じでしょうか。
上野にある不忍池の約3倍という広大なレイクを囲むように、商業施設や住宅が配置され、越谷レイクタウンという名の駅も開業。URが主体となる、街おこし的な開発プロジェクトです。
レイクといっても、越谷に湖があるはずはなく、本プロジェクトのために造られた調整池。(少し無理のあるネーミングだと思いますが)
ニュータウンのシンボルであり、周辺住民を悩ませていた浸水被害を守る河川事業でもあります。
商業施設イオンレイクタウンは、565の専門店と全長1㎞を超える国内最大規模のショッピングモール。1日では回りきれない施設の広さに驚くとともに、この場所にこれだけのテナントを誘致できたイオンのリーシング力に改めて感服しました。
実は、数年前、私が投資ファンドに勤務していたとき、このモールへの投資を真剣に検討したことがありました。
開発がスタートして間もないころに現地調査へ赴いたので、辺り一帯はすべて更地。
街の完成イメージ図を片手にしながら、計画地があまりに大きいため、車で移動しながらの現地調査でした。
しかし、ある理由により、投資検討は打ち切られました。
それは、海外投資家を現地へ案内した際、東京からの移動距離、及び周辺の農地一帯を目にして、とんでもないハイリスク投資と認識させてしまったのです。
外国人はわかりやすい投資を好むものです。
これを機に、日本の非中核都市へ海外マネーを引きこむことの難しさを痛感しました。
それはさておき、越谷レイクタウンは完成から一年経った現在でも高い集客力を維持しており、近年の大規模開発プロジェクトのなかで、コンセプトのしっかりした成功事例の一つとなりました。
皆様も一度足を運ばれてはいかがでしょうか。