某日 晴れ、友人が家を建てたので「新築祝い」へ千葉へ向かう。すでに竣工して半年以上経ち、遅ればせながらの「祝い」となったが、TRUCKの家具たち、自分で創ったチェア、また土に根付いた大小の植物たち、第2のリビングであるウッドデッキなどがこなれた色合い、艶となりイイ感じ。
裸足で駆け回る子供たちもイキイキ、昔と変わらぬ激しい昆虫自慢を受けたり、勢い余って近所の子供とケンカして泣いて帰ってきたりと、そんなことも場を和ます。そのうち夕暮れとともに庭でBBQ。この日の為に2日漬け込んだ土産のジャークチキン、そして千葉の魚介、野菜などをいざ炭火へ。途中「カマキリが孵化」するイリュージョンが起こり子供たち、大人たちも孵化した樹木に釘付けになる。癒し効果は不明だが悪くないひとときだ。そんなこんなで夜までゆる~く談笑が続いた。
さて業界の方はさておき、皆さま「住宅すごろく」という言葉があるのをご存じだろうか。これは子供のときは「親子3本川の如く寝る」住まいから独立、下宿、賃貸アパート、マンション、そして一戸建住宅が「あがり」といった住宅と人生を掛け合わせた流れであり、建築家の上田篤氏の一考察。一部では死語とも言われ、一方で、世の中一般的にスタンダード自体がなくなりつつある昨今であるものの、友人とは社会人の出発が同じ「社宅6畳 共同風呂、共同便所」。それが「庭付き郊外一戸建」といったゴールの王道制覇ゆえに、「すごろく」を身近に感じたのだった。
そんな中、人生ゲームも平成版があるので、「平成版住宅すごろく」を真剣に小1時間考えてみた。が、見つからないものですね。いままで諸々の集合住宅、リノベ済の材木倉庫と両極端な住まいといった経験不足が起因か、このご時世「平成版住宅すごろく」って住む所があるだけで立派なひとコマのような気もする、家族、友人がいれば家なんてといった輩もいる。ただ確実なのは、リノベのリの字すらなかった時代からすると、リノベが住宅選択肢のひとつにはなっている事実だけは間違いないとは言い切れる。キャンピングカーをリノベし「家」の選択肢のひとつと仰せられる某先生もまた心強い。また時間ある時に考えてみるも、すごろくといった答えを導くには答えがない、それが答えなんだろうね。恐らく。ツヨシ