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ともだち

ケイジ


ケイジです。

休日、家族で散歩中に小さな動物園に入ろうとすると、長男の保育園のともだち、Sくん家族に偶然出会いました。


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「Sくん!」

「Kちゃん!」


思いがけない出会いにはしゃぐ二人は、どこに行くのも、お話ししながら二人で並んで歩いていきます。


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猿山を眺める時も、バスの乗り物に乗る時も一緒です。

次々と興味のあるものに向かって進んで行く積極的なSくんと、すこしおっとりとした長男とはなんだかウマが合うようです。


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2人はそろって、1人乗りのバイク型のカートに乗りました。

いつもは、父と一緒に車型の2人用カートに乗る長男は、オッカナビックリはじめて一人で運転です。Sくんは手慣れたもので、ぐるぐるスイスイと進んでいきます。

なんとかひとしきり、はじめての運転を終えた長男を迎えて父が、
「Kちゃんできたねー!じょうずにうんてんしたね。」
とほめると、横からSくんが、
「Kちゃんは、ぜんぜんじょうずじゃない!だってぶつかってたもん。ボクはぶつかんなかったよ。」
と誇らしげに主張しました。


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すると長男が、突然

「もう、Sくんなんてキライ!!」

と叫び、涙をためてひとりで遠くへ逃げるように歩いて行ってしまいました・・・。


きっと、はじめてのカートの運転は彼にとってかなりドキドキだったのでしょう。その割に自分ではうまくできたと思っていた運転なのに、ともだちから批判されて、かなりプライドを傷つけられたようです。
やっぱり彼も、ともだちの前では、カッコつけていたいのか・・・普段はおだやかな長男の反応は、親にとって意外な姿でした。

子供は家では普段まったく見せない姿を、ともだちには見せているんですね。
4歳の長男にも、すでに家族以外の人間関係があり、社会ができていることを実感しました。

「そんな挫折は、これからいっぱいあるんだよ。そんなくやしさをバネに生きて行くもんなんだよ・・・」と父はつぶやきましたが、彼にはまだ分かるはずもありません・・・。

Sくんもバツが悪そうに、おこったように長男を睨んでいました。


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・・・3分後。

二人はもう、新幹線の乗り物に乗って隣に座ってニコニコしていました。


こいつら、意外に立ち直りは早いかも・・・
またちがう一面をみせられ、度肝を抜かれたオトウチャンでした。

ともあれSくん。Kちゃんと末永く、仲良くしてやってね!


ケイジ





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