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褪せない・飽きない魅力

ミキ


設計担当ミキです。休暇を利用して「東京ディズニーランド」へ行ってきました。
足を踏み入れるのは多分10年ぶりくらい・・・?
遊園地自体、自分から「行こう」とは思わない場所なのですが、「ディズニーランドでペットの服を買いたい!」という姉たっての希望により、母+姉+私の親子3人で、久しぶりのお出かけです。

ところが、遊園地に来たというのに母は園内に植えてある植栽に夢中です。
珍しい種類のお花があると、トコトコと近づいていき「何科の植物か?」種類を分析してみたり、香りを嗅いでみたり。
私も母につられて改めて園内を見回してみると、確かに「今が旬」とばかりに咲き乱れる花が園内をくまなく埋め尽くしています。
母にとってディズニーランドとは、単なる"遊園地"ではなく"お花の国"みたいな位置付けなのでしょう。

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一方、姉はというと、こちらはこちらで園内に住みついている動物が気になるようで、
ポップコーンを買ってカルガモにあげてみたり、芝生を走る鼠を発見したりと、やはり独特の視点でディズニーランドを満喫している様子。
ちなみに↓は、ホーンテッドマンション前のお墓で、砂浴びをする雀たちです。

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かくゆう私はというと、地図を片手に写真を撮り・楽しむ2人を微笑ましく眺めて、なんだか休日に家族サービスをするお父さんの様な心境。
それはそれで満たされた休日でした(^^)

話しは飛んで、
東京ディズニーランドに行った2日後、親子3人で今度は奈良へ。
奈良でのエピソードはまた別の機会にご紹介しますが、空き時間を利用して行った、京都駅から徒歩10分ほどのところにある渉成園(しょうせいえん)という庭園をご紹介します。
東本願寺の飛地境内地で、周囲に枳殻(からたち)が植えてあったことから別名:枳殻邸(きこくてい)ともよばれているそうです。
渉成園HP → http://www.tomo-net.or.jp/guide/syoseien.html

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「駅近で適当に時間を潰せる所へ行こう」と、
地図だけを見て、何の期待もせずに訪れた場所だったのですが、180m×180mほどのこじんまりとした園内に、池・茶室・植栽などのさまざまな要素が上手く配置され、思いがけず密度の濃い時間を楽しむ事が出来ました。
他にメジャーな寺社が沢山あるからか、人も少なくゆっくり楽しめてオススメです。
1時間くらい、と思っていたのに結局3時間くらいのんびりしてしまいました。

さて、ここでも母はやっぱり植栽が気になるようで、足元に咲く小さな草花や丁度見ごろを迎えた睡蓮に見入っていました。

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そして↓は園内に住み着いているらしいカルガモの親子。
5羽の雛鳥がお母さんのあとを必死に追いかけていました。もちろん姉は大喜びです。
ディズニーランドに住む動物も、こちらのカルガモ親子もなんだかとても幸せそう。

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私はというと、
茶室の造作や外構に散りばめられた遊びの意匠を見つけては、一人で楽しんでいました。

一部を紹介すると↓
左上写真:通路に石や瓦が埋め込まれています。なんかリズムを感じますね。
右上写真:茶室の障子。切引き手の素朴な造作が美しい。
左下写真:瑞々しい青竹の塀。塀にかかる木々の紅葉が楽しみです。
右下写真:石臼が埋め込まれたユニークな石垣。

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後で姉が写真を見て、「塀とか床とかを撮っているあたりがミキらしい」と言っていました。
私の視点も、姉や母から見たら不思議なものなのでしょう。

趣味嗜好が異なる人も、時代・年齢が変わっても、何度訪れても、その時その時・それぞれに楽しめる。作り手のたゆまぬ努力で、箱庭の様に造りこまれた別世界。

東京ディズニーランドと日本庭園に、そんな"褪せない・飽きない魅力"の共通点を感じました。
(ミキ)





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