こんにちは、bluestudioのノリです。
先日、阿修羅展とカルティエコレクション展を観に
上野の東京国立博物館に行ってきました。
が、阿修羅展は阿修羅様の展示室に入るまで、なんと2時間待ち・・・。
気持ちを切替えて、カルティエコレクションのみに集中する事に。
Story of...と題された今回の展示会は、
1847年に設立されたカルティエの草創期から、
吉岡徳仁の香水瓶まで時代とともに変遷した
カルティエコレクションの1つ1つが抱える物語に
焦点をあてています。
一見普遍性が強そうに見えるカルティエのデザインですが、
展示会をのぞいてみるとロシア・東洋・エジプトからの影響、
近代主義、自然主義など様々な宝石とその輝きに圧倒されます。
その中で最も印象的だったのが、爬虫類をモチーフにした宝石の数々です。
それら強烈な宝石を身につけたのが、カルティエのコレクターでもあった
メキシコの女優マリア・フェリックス。
最初、これらの宝石を見たときは、一体誰が身につけるのだろうと
と思うほど宝石が強い印象でしたが、
ヘビのネックレスを纏ったマリア・フェリックスの映像を見ると
宝石に全然負けていない。いや、かっこいい・・・。
おそらく世界中でも彼女しか身につける事が
できないだろうと思わせます。おそらく宝石が人を選んでるに違いない。
最後の展示室はその他の黒い部屋とは違う真っ白いスペース。
月のかけらと名付けられた香水瓶が展示されたその部屋は、
カルティエの未来を暗示してるいかのように白く輝き、幕を閉じます。
カルティエは、宝石の中に時代を閉じ込めながらも、
普遍性に満ちた永遠の輝きは放ち続けているように感じます。
宝石と建築は長い時間使われ続けるという共通点があります。
時代の背景を取込みながらも常に鮮度を保ち続けるカルティエから、
50年後も100年後も良いモノは良い!
と思わせるモノづくり精神を学べた一日でした。