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おにぎりを食べに

ケイジ


ケイジです。

春のある週末、「オトウチャンがオシゴトでつくったお庭でおにぎりを食べに行こう。」と誘い出し、長男と2人で出かけました。

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たどり着いた場所は、改修をしたマンションの共用庭。
計画中から工事中まで、私の「仕事場」だったそこは、心地良い和やかな雰囲気に包まれていました。庭の中央部のテラスにはおにぎりをつくるテーブルが設けられ、普段は駐輪場となっている場所がみそ汁をつくる厨房となっています。

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大好きな電車を乗りついで少し疲れた長男も、このマンションに住み始められた居住者の方々に混じって、お楽しみのおにぎりを食べました。ごぼう入りのおにぎりやチーズ入りのおにぎりを食べてようやく元気が出てきました。

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日頃、マンションの一階に住んでいる彼は、階段が楽しくて仕方ないらしく、庭に面した建物の階段や森の階段を、何度も何度も繰り返しかけ上ったり降りたりしていました。


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また、同年代の子たちやオジサンたちに一緒にあそんでもらって、たくさんの刺激を受け、楽しい時を過ごせたようです。


私は仕事柄たくさんの工事に関わりますが、できた建物は施主や入居者の方々のものであり、もちろん家族をそこに連れて行くことは通常はありません。このマンションについても、計画時点から想定していた入居者像に小さな子供のいるファミリーが含まれていましたが、まさか自分の息子がそこで遊ぶなどということは全く考えていませんでした。たまたまこのような機会にめぐまれて、今回はお邪魔することができました。
(http://www.bluestudio.jp/staff/2009/04/post-93.html)


「誰かが腰掛けるかもしれない」と高さを設定したテラスの段に息子が座り、「子供が寝そべって遊ぶかもしれない」と計画した屋外ファニチャーで実際に息子が寝そべってはしゃいでいるのを見るのは、私にとって非常に新鮮でした。自分が仕事で関わった空間で、長男が楽しくすごしているのを見るのは、自分が想像していたよりずっとうれしい出来事だったのです。


「息子に恥ずかしくないシゴトをしないと・・・」
こんなコトがあると、ついそんなことを思ってしまう自分は、もうドップリと「オトウチャンの考え方」になってしまっているということを改めて感じずにはいられませんでした。


ケイジ





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