bulue studio のスズキです。
先日、フラメンコを観に行ってきました。
アントニオ・ガデス舞踏団の日本公演最終日
演目は「カルメン」
ウワサではかなりすごいらしく
芸能人も多数観賞してるとか・・・
本格的なフラメンコの舞台を観るのはこれが初めて。
私はアントニオ・ガデス の名前すら「聞いた事あるな」くらいの超初心者。
舞踏家であり舞台創出家であった彼は既に亡くなっているが、生前、作品の普及と若いダンサーの育成のために自らの財団を設立した。
現在財団は個性的な作品の維持,管理を目的としている。
また、財団により設立されたこの舞踏団により作品の意図や精神は忠実に受け継がれているそうだ。
観る前、理解出来るか少々不安だったが、これがビックリ、無茶苦茶良かった。
舞台はダンサー達の練習風景から徐々に物語へ入っていく。
練習だからダンサー達は皆思い思いの普段着である。
それが個人個人の個性を際立たせ、また舞台上の色彩も鮮やかであった。
こういった細部の演出がかなりグッとくる。
そして、オペラ音楽とフラメンコ
(踊り、生のギター演奏、歌)
といった異質のものの組み合わせも
初めて体験したが
心地よく自然に受け入れられた。
台詞も無くフラメンコだけで進行するが、全く問題無し。
ダンサーの動きだけで登場人物の性格や感情が伝わってくる。
動きは一寸の乱れも無く完璧に構成され見ているだけで鳥肌が立つ程。
また、「カルメン」という単純明快で
熱いストーリーが
一度の休憩も無く息もつかせぬ勢いで
進行して行くスピード感もあって
最後まで舞台に釘付けでした。
最後はスタンディングオーベーションで拍手喝采のカーテンコール。
思わず立ち上がって手をたたいてました。
そして終了。想像以上でかなり満足。思いもよらず凄いものを見てしまった。
しばらく余韻を引っぱってしまう一日でした。