リョウです。
家の計画を行なうとき、デザインや用途にあった様々な仕上げ材を選びます。
フローリング、カーペット、石、タイル、モルタル、スチール、、、
数多くある素材の中のひとつ、施釉タイルは用途に応じて使える、言わば「万能選手」のひとつです。
その歴史は古く、人類が焼き物を発明した時期とほぼ重なるそうです。
紀元前3500年ごろにはエジプトで釉薬が発見され、施釉タイルに近いものがつくられたとか。
耐久性が良いので床にも壁にも使用します。
また、耐水性に優れているので水周りには必需品。
サイズも大盤からモザイクまであり、デザインも豊富です。
今回は、以前トルコを旅行した時のタイルの使用例を少しご紹介いたします。
訪れたのはトルコのイスタンブール。
アジア大陸とヨーロッパ大陸のぶつかる都市、街にはイスラム教のモスクが点在します。
モスク内部の壁は一面タイル貼り。
タイルには植物をモチーフにした装飾が施されています。
内装の計画を行なう時は、様々な要素を盛込み過ぎすスッキリ見せようと、はしばしば「引き算のデザイン」を考えますが、モスクでのタイルの使い方では全く逆でした。
装飾の異なるタイルとタイルを合せて貼る、言わば「かけ算」の空間といったところでしょうか。
しかしながら、タイルの色味が合っているのでどことなく落ち着いた雰囲気を漂わせているので不思議です。
新しい経験ができた旅行でした。今後の設計にも活かせればと思います。
おまけ。
ブルースタジオでも積極的にタイルを使用した例。
トルコに負けぬデザイン力を発揮しています。