知人が企画編集した本が以前送られてきました。
「えこよみ」
自然の移ろいを美しい季節の言葉で表現した暦の本です。
日本は明治初期にグレゴリオ暦(1年を365日とした現行の太陽暦)を導入しましたが、その昔、1年は七十二の季節に分けられていました。
1年を72に分割した七十二候は紀元前4、5世紀に中国で成立したそうです。
これが日本に入ってきた時期は明らかではないですが奈良時代にはすでに七十二候が存在していたと記されています。
この「えこよみ」は当時使われていたなじみの無い言葉などを現代語に置き換えて、長い歴史を通じて伝えられた日本人の言葉の遺産をキレイなイラストと美しい詞で季節を綴っています。
約5日間毎に季節の移ろう時の一瞬を動植物や気候の変化を詞に変換し、聞く者全てが目を閉じれば、その光景が思い浮かび自然の中で人はいかされていることを実感します。
例えば今日3月5日は「巣籠もりの虫、戸を開く」
暖かくなり冬眠していたヘビやカエルたちが地上に出てくる事を意図します。
とてもわかりやすく、春の到来です。
ちなみに9月28日は「巣籠もりの虫、戸を閉ざす」
先程とは逆にヘビやカエルが冬眠を始めます。
とてもわかりやすく、冬の到来です。
他にもすばらしい詞が沢山あります詳しくは
「えこよみ」 発売/ブロンズ新社
または
http://www.nnh.to/yomikata/72kou.htmlをご覧下さい。
しかし地球温暖化の今、9月下旬ではまだ動物達は冬眠
していない気がします・・・
人は自然に生かされているとこを日々胸にし今年は七十
二候を感じながら暮らしてみようと思う。
(HIDE)