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発想の源

kaz


こんにちはカズです。
仕事柄からか、個人の趣味かもしれませんが、私も含め「蔵書」持ちはこの業界多いと思います。
本棚を見ると、所有者の頭の中を覗いているようでなんだか心持ち恥ずかしいのと興味深いのが入り交じった感情になります

今日はそんなわたしの「頭の中」の一冊をご紹介します。

この派手な本はfuture systemsが1996年発行した「for inspirataion only」という本です。
装丁は14センチ角と小さな本ですがこのカラーリングから、本棚に置いておくと、とても目立つ本です。

この派手派手しい外見も目立ちますが、中身はタイトルに嘘偽りはなく、インスピレーションの源になるような写真で構成されています。

ポイントはこの写真の見せ方です。見開きを使って終始一辺倒対比のオンパレードです。
言葉で説明するのは野暮なので、ピックアップした紙面をいくつか紹介します。いずれのページもキャプションに注目して下さい。なかなかひねりがあり、写真の面白さを増幅してます。

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このページのキャプションはDESIGNER DID NOT GO TO ARCHITECTURAL SCHOOL / FIRST GREEN BUILDING

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こちらは特にキャプションの勝利。写真もいいですよね。
TWO HEARTS ONE SOUL(2人乗りランジというソリ競技)/MAN OF THE FUTURE

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上は私の好きなページの一つ。一つの真理をついていると思いませんか?
EXQUISITE SHAPE - PERFECT FORM / SHAPE AND STRUCTURE DICTATED BY PURPOSE

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こちらも金属の包装という共通項ですが、対比の仕方が興味深いです。
STILL MADE SIMPLY / SAVES 20,000 CHILDREN'S A DAY(口内保水用の塩)

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最後にこのページを紹介します。これには参りました・・・・
WE STILL CAN'T BUILD BUILDINGS LIKE THIS / WILL BUILDING LOOK LIKE THIS?

この本は、小難しい内容はない(キャプションによっては意味が深い物もありますが)ので本当に頭が疲れたときや、行き詰まったとき、パラパラめくっているのに良いと思います。モチロン本当に発想の源にも・・・

さて、近年若い世代には、future sytemsは余りなじみがないと思いますが、建築だけでなくプロダクト、広告など色々なデザイン活動をしているデザイン集団です。
私が好きなのは、有名な「Lord's Media Centre」です。(ちなみに「センター」のスペル、centerではなく、centreです。イギリス英語です)これは、クリケット競技場のメディア用の観覧席で、アルミのモノコック構造になっています。

ちなみにこの本で味を占めたか分かりませんが、ほぼ同型で「More inspiration only」という本も発刊されています。
興味ある人は探してみて下さい。

kaz





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