INOです。
節分も過ぎ、先週あたりから春めいてきました。
梅がほころび、コブシの花も膨らんできたこの頃、皆さんも春を感じ始めていると思います。
春を代表するモノといえば桜。まだ少し早いですが...。
私は京都に行くと必ずのように仁和寺というお寺によります。
ここの中の庭園を見に行くのですが、ここの入口に"御室桜"という低い桜があります。
満開の状態は見たことがないのですが、数年前、花の少し終わり掛けた春の日に見ることができました。
高さが2,3mしかないので眼の前、眼下は桜の花に埋めつくされます。
当時、京都のきもの屋さんと仕事をしていた折に"おむろやな"という言葉は京都では"鼻が低い"という意味で、低い"御室桜"から来ているそうです。非常に京都人らしい、ひねた表現ですよと教わったのが印象的で春先のJRの京都のCMを見るとこの話を思い出します。
御室桜は遅咲きです。春に京都に行く予定があれば行ってみてください。
余談ですが京都のお寺の庭には苔の展示を意外としています。日本庭園には欠かせない主役級のアイテムですね。いずれも可愛いらしい展示が多く、これも楽しみの一つです。
もうひとつこちらは早咲き桜の話。
私は多摩の国立という街に住んで10年近くになります。
国立駅は現在、JRの高架工事で三角屋根の旧駅舎もなく仮設の駅で周囲も工事現場です。
以前はホームに沿っても桜があり、今の時期に咲く桜が2本ありました。
長らく国立駅で乗降してきた私にとっては日常で見ていたので春の訪れを感じる指標でした。
しかし今回の工事とともに切られてしまいました。
この桜は"寒桜"又は"寒緋(カンヒ)桜"という種類のもので一般のソメイヨシノより一月くらい早咲きです。関東では昔から、アタミザクラというのが早咲き(2月から3月)で有名ですが、寒緋(カンヒ)桜は特別、珍しいモノでもないのと品種が多いので、本当はあちこちに名桜なるものがあると思います。
参考までに、ネットで調べるとこの国立の桜も接木によって育てられ、絶えてはいないようですね。
お花見の後は塩の利いた桜茶に甘味、なんてどうでしょう。春らしいですねぇ。