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裏側

shintaro


こんにちは。
設計スタッフのshintaroです。

私は大学では建築学科に通っていたのですが、縁有って撮影関係のバイトをよくしていました。
撮影といっても、カメラマンのスタッフではなくスタイリストのアシスタントとして裏方仕事をしておりました。
つい最近もたまたまお世話になったスタイリスト&カメラマンが担当している現場の近くのスタジオで撮影をしていたので、挨拶をしてきました。


スタイリストという言葉はよく耳にしますが、一体どんな仕事なのか?
初めて現場に行ってみるまで私もよくわかりませんでした。
スタイリストとという響きからまず思い浮かべるのは、ファッッション誌等でモデルや芸能人の服を選んで着せるおかまちゃんを想像しがちですが、私がお手伝いしていたのはインテリアのスタイリストさでした。
やることは洋服のスタイリストさんと一緒です。
デザイナーやカメラマンがだいたいの写真の構図が決めるので、そのカットの意図に合わせて一番商品が映えるように家具等をレイアウトしていきます。
洋服の場合はその洋服自体を売りたいわけですが、家具の場合は売りたい物が椅子だったり、カーテンだったり、照明だったりとその都度違うことが多いので、それに合わせた雰囲気のものをリースしてくるところから私のお手伝いが始ります。

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まずは、インテリアショップから買い取りやリースをしてきて、小物やソファ等を集めます。
おおよそのカットとそこに入れるアイテムは事前の打合せで決まっているのですが、現場での変更もしょっちゅうなので、数としては多めに借りてきます。

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この撮影の時は自然光が入るスタジオだったので、時間との勝負になります。午前から太陽の光に合わせて、商品や家具をレイアウトしていきます。
同時にカメラマンチームもストロボや反射板など、セッティングを進めていきます。

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壁紙など、特殊な壁などが必要な場合は大道具担当の人が作業をして、簡易なセットを作ります。


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先ほど作った壁の前に商品のカーテンをかけていきます。
この時はデコレーターという人もきていました。カーテンにきれいなドレープをつける、というだけしか仕事をしません。

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最終的にはこういった感じのカットをカメラマンさんがとって1カット終了。カメラに写っていない所では電灯がガムテープでとまっていたり、大きなクリップでカーテンをとめてたり、結構嘘が多いのです。壁もハリボテですしね。


嘘ばかりとは言いましたが、上のようなカットを1枚とるのに、平均で3時間程度はかかります。
1つの構図にカメラマンはもちろん光の向きや量、同トリミングをするかをとことんこだわり、スタイリストも照明の高さやテーブルにおく物の量、向き、物の色や質感などを妥協せずに考慮します。だからこそ、お客様が写真を見たときにハリボテにも関わらず、素敵だなと思って欲しいと思える写真に仕上がっていくのでしょう。





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