2児の父、ブルースタジオの古株、ケイジです。
今回は、自宅内に作りましたダンボールハウスについてレポートします。
3歳の長男のお気に入りの中に「わたしのおうち」という絵本があります。
「ぐりとぐら」で有名な山脇百合子さんの絵で、女の子が大きなダンボール箱で「おうち」をつくる話です。
たまたまインターネットで購入した商品が大きなダンボール箱に入って届いたので、この絵本にならってダンボールハウスをつくってみました。
リビングにダンボール箱を置き、カッターとガムテープを片手に思うがままに作っていくと、2時間ほどで、窓があり入り口のドアには鍵のついた、三角 屋根の「おうち」ができあがりました。長男はうれしそうに中に電池式のランタンとおもちゃを持ちこんで、長時間この「おうち」の中ですごしていました。
ところが1ヶ月も経つと「おうち」の中のおもちゃの数が増え、両親はおろか本人も入れないような状態になりました。ついには、1歳の次男のハイハイのスピードが速くなったことも相まって、兄弟の喧嘩のもととなる「おもちゃ倉庫」に成り下がってしまいました。
いろいろと「おうち」の使い方について長男と話をしましたが、結局3ヶ月をともに過ごしたこの「おうち」は、長男の4歳の誕生日を機に取り壊すことに決まりました・・・
業務でファミリーのお宅を設計することもよくありますが、子供のための空間のありかたはその家族の考え方を強く反映します。それぞれの家族にはそれぞれの子供に対する考え方があり、どんな家族にとっても理想的なオールマイティーな子供部屋というのはあり得ないと思います。
自分の家族にとってベストな子供のための空間・・・今回はリビングにダンボールハウスを置いてみただけですが、子供の成長にあわせて今後どのように家を改修していくかの一つのヒントになりそうです。
また、大きなダンボール箱が手に入ったら、今度はまた違う「おうち」を作ってみようと思います。
ケイジ