最近新しい自転車を購入しようとしている。
ピストバイク。それもかなり前のめりなピストバイクだ。
前のめりに生きていたいので、今乗っているピストバイクよりもさらに前のめりなピストバイクにまたがりたいと考えている。
ところで、最近読んだ本で、ある活動を知った。
"Critical Mass Bicycle Ride"
1992年9月25日サンフランシスコで始まった活動である。
道路を埋め尽くすほどの夥しい数の自転車。
オートクラシー(車支配体制)に対する非暴力直接行動として彼らは集まり、一団となって走ることで、ほんの一瞬ではあるが車に支配された都市空間を人間の手に取り戻した。今ではNYやベルリンなど様々な都市で頻繁に行われている。
100年前、今みたいな車社会なんて誰が本気で実現すると考えただろうか。
だから"Critical Mass Bicycle Ride"の参加者たちが夢見たように、いつか自転車がメインのモビリティになる可能性が無いとは言い切れない。
もしその時が来たら、前のめりなピストにまたがって首都高速道路を疾走しようと思う。
レインボーブリッジを自転車で横断するのもいいかもしれない。
そんな妄想をしながら自転車の購入資金をコツコツと貯める今日このごろである。