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沼津港へ帰れ〜涙の波止場〜

スギヤマ

音楽業界にて楽器テクニシャン、音楽プロダクション時代の大失敗なトラウマを経て、現不動産事業部マネージャー、他宅地建物取引士兼Fプランナーとして活動。


スギヤマです。先日こんな事がありました。

夫婦揃って実家が目と鼻の先にあるため、子供には「ぼくのなつやすみ」的な田舎連泊生活を中々実現させてあげれない事に少し歯がゆく思うのですが、毎年お盆のシーズンは空いてる都内のホテルに泊まっては少し優雅に朝食を楽しむといったナイスミドルがいかにも過ごしそうな事が柄にもなく私は好きです、、。

がしかし、今年いつの間にか増えた祭日「山の日」の意義を子供に諭されたため、急遽休日と「山の日」を利用して小旅行へ。
といっても山では無く、子供が兼ねてから行きたいと言ってる「深海水族館」のある沼津なのですが、、、。

初日はホテルに直行して一日プールで楽しむ事にしていたので16時のチェックインよりもだいぶ早めの11時にホテル到着したところ、なんと2日前に送った荷物が届いてないとの事。浮き輪、水着の他にも着替え等すべてが入ってるので、プールに入る事もできず、ホテル内の昭和な喫茶店でコーラーフロートやらカレーを食べてナイスミドル的?に待つ。
今日はここにいったい何をしに来たのか、、、、、。

1時間、2時間、3時間と時間は過ぎたが、荷物は届かず、昭和な喫茶の店員さんも3時間以上もいる我々を不思議そうな顔で見つめる目線が何とも痛い。

配送の伝票は家に置いてあるので追跡の番号も分からず、ホテルにレンタル水着は無いようですし、ただただ荷物を待つだけしか成す術がない状態。私の千鳥柄の水着はいったいどこにいったのだろう?

結局16時のチェックインになっても荷物が届かず部屋へ案内されてしまった。ホテル側も気の毒そうに対応はしてくれるが、明らかに我々の荷物の行方に手を拱いてる状態。

17時頃になってようやく荷物が発見されたと宅急便会社から連絡が。どうやら、前日に荷物が届いていたようだが、何を間違えたのか日時指定のある往復便だったにもかかわらず、その日に再度自宅へ送ってしまったとの事。
「今日一日を無駄にしてしまい申し訳ございません」
との事でホテル側と宅急便会社から謝罪が、、。

こちらも恐縮してしまったのですが、宿泊費の一部をなんと宅急便会社が負担してくれるとの事。「いやいやそこまでしてくれなくても」といいながら、心の中ではガッツポーズ。
また、ホテルの対応にも変化が、、。こちらはまったく怒ってないのだが、従業員の方が、まあこちらに気を使うこと、、、。
館内中にスギヤマという腫れ物には気をつけろとばかりにどこに行っても「スギヤマさま」「スギヤマさま」とまるでどこかの隣国の・・・・
こちらが恥ずかしくなってしまう状態。
ここで「くるしゅうない」とかいったら笑いがとれたかな?いや、絶対「このやろう調子に乗るな」と思われるだろうなぁ、、。

夕食でも、メロンがいきなり出てきたり、飲み物をサービスしてくれたり、花火セットをいただいたり、まるでどこかの国の・・・・
そして『くるしゅうない』と心の中で思う。

チェックアウト時には支配人の方がやってきて宿泊費用以外は受け取れませんとの事で前日のコーラーフローとやカレー等の昭和な喫茶の代金、入湯税、妻のマッサージ代金など(おそらくもろもろ入れると1万円以上)を負担してくれました。
「いやいやそこまでしてくれなくても」といいながら、心の中ではガッツポーズ。
ここでまた私が「良きに計らえ」
とか、言ったらどんな顔をされるだろうと頭よぎる、調子に乗ってすみません。

終いには沼津港までのタクシーを呼ぼうと依頼をすると、30分あまりの距離を、マイクロバス貸し切り状態で送迎してくれるとの事。
さすがに「いやいや、いやいやそこまでしてくれなくても」と言いつつも肩まであげない程度に本気のガッツポーズ。(これが一番嬉しかった)
そして車から下りるときに『世は満足じゃ』と心でつぶやき平民に戻る。

たかが着替え水着の入った荷物ごときでここまで大事になった事に少し恐縮してしまいましたが、なんか○○様な気分を逆にありがとうございました。
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ちなみに、沼津深海水族館は昭和のパンダブーム時の上野動物園ような長蛇の列。(古い)
これほどまでに深海魚を見たい人たちがいるのかと思う程の盛況ぶりに驚かされ
ました。
沼津キテますね〜





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