週末は、定期的に茶道の稽古に行っています。
先日の、よく晴れた日曜日、涼しい夏の床の間を拝見しました。
「千古白雪」
富士山の山開きにちなんだお軸だそうです。
お花は、お盆にちなんで蓮の花。
ちなみに、茶道のお茶花は「野に咲くように」生けるのがルールです。
小さく、締まって、蕾か開いているか分からないようなものを選び、
強い印象を残しすぎず、侘びた感じに活けるのが基本なのだそうです。
飾らない、という演出。
でもその実、茶道の先生はいつもお稽古の朝早く、
茶花に使うために野の花を詰みにいったり、一番美味しいタイミングでお茶菓子を出すために
心を砕いて色々な準備をして下さいます。
この日は「葉蓋」という、梶の葉を使った、暑い夏にも感覚的な涼しさを演出するお点前の稽古をしました。
この梶の葉ですが、その昔、七夕には葉の裏に墨で願い事を書いて飾られたそうで、つまり短冊の原型なんです。
何気ない様子で居ながら、いつも人の心を想定して、備える。
都