こんにちは、トミヅカです。
皆さんの好きな時間ってどんな時でしょうか?
そう思うとき、その周りは何に囲まれてるでしょうか?
例えば、私は朝少し時間を取ってボーっとする時間が好きです。
お気に入りのラグの上に大きな机と椅子があり(その椅子にもクッションが乗っていて)自分で淹れたコーヒーが置いてあります。
壁はコンクリートの躯体に直接クロスが貼ってあり、その手前にはドライフラワーとアロエ。
椅子にもたれながら、ぼんやりとリネンのカーテンから漏れる光を眺める。
コーヒーを啜って目を閉じて一息。
何度もくるけれど新鮮に感じられる瞬間っていいですよね。
長くなってしまいました笑
本日は四月に竣工しましたご夫婦とねこさんの住宅をご紹介します。
設計時のポイントは以下の三つです。
①お気に入りの家具に合わせて部屋の雰囲気を自らの好みに変えたい
②閉ざされたキッチンを開放したい
③建具・収納扉を取り替えつつ、ネコ用の動線も確保したい、取っ手もお気に入りのものにしたい
機能的にはおおむね現状で問題無かったので、表装替えが主立った内容となりました。
私たちはご夫婦お二人のイメージに合わせて、素材を提案しスタイリングすることを積み重ねて設計を進めました。
キッチンは既存では、写真のラワンの笠木部分が全て壁で塞がれており閉鎖的な印象でした。
それを取り払うことでキッチン・ダイニング・リビングが一体的になりました。
キッチン天板は既存のままで、面材のみ交換しています。
ガスコンロの下にはオーブンを追加。
扉の大きさを変えなければ、こんなことも出来てしまいます。
周囲は小振りなヘキサゴンタイル、床材は耐久性のあるリノリウムを貼っています。
リビングの床材は既存の上にチーク材を。
高級材のイメージがありますが、塗装品のものやサイズによってはコストを抑えることもできます。
玄関から。
リビングへ向かうドアにはガラスを入れて光を感じられる廊下に。
その下にある小さな開口は、既成のネコドアに一工夫してねこさんの出入り口もスッキリさせています。
取っ手は、ご夫婦お二人で色々なお店を回り選ばれました。
スイッチプレートはご主人お気に入りの一品です。
帰宅して、リビングのドアを開き、灯りのスイッチを押す。
そんな動作ひとつも、少し特別なものになりますね。
その他の部屋も、クロス張り替えや既存の巾木に塗装、窓際の棚板交換、タイルカーペットを敷くことで家全体に統一感を。
木部分の塗装色は繰り返しサンプルを作成し、入ってくる家具とのバランスをとって決めていきました。
これから、お二人がどのように住みこなしていくかがとても楽しみです。
すでにお持ちのものに合わせて住む場所を選ぶ、となるととてもハードルが上がりますよね。。
でもそんな時はこんなやりかたで、自らのお気に入りのものと、それを覆う部屋の雰囲気を調和させることもできます。
そんな時はぜひご相談下さい!!