ねがはくは
花のもとにて
春死なむ
その如月の
望月のころ
寒いですよね。
でも春が近づいて来ている。
そんな兆しをそこかしこに感じる今日この頃です。
冒頭に記載した西行法師の歌を、桜の季節になると祖父は口にしていました。
桜が大好きな祖父は、書斎に壁一面のピクチャーウィンドーを設け、
桜を思う存分眺めていたものでした。
そんな祖父を横目に、
桜ってキャピキャピしてて何だかちょっと。私は凛とした白梅が好き。
なんて事を私は思っていたのですが、
この頃では、気付くと桜の木の下でボーッと眺めてしまう自分がいます。
花の時期はホンの一瞬で終わりますが、
日本人は季節を早取りし、存分に楽しむ名人でもありますよね。
桜の塩漬け、桜の葉。
桜が咲いていなくても、これらは桜に想いを寄せる為に活躍してくれます。
全く美味しい物では無いんですが、
私はこの風味が季節を感じさせてくれる物として大好きです。
昨年からプロジェクトが中目黒と代官山の間で進んでおります。
桜の名所として名高い中目黒。
その中目黒でもそんな季節を先取りする物を見つけました。
カフェロータスさんの桜のあんパンです。
桜の莟も大分膨らんでいます。
桜のあんぱんを咥えながら、桜を想い、花開く時を待ちたいと思います。
きょう子