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最高なクマのこと

フミ

電卓と鍵盤を奏でる経理担当。休日はライブハウスのスピーカー前にいること多し。下町育ちの江戸っ子です。


巷ではあまり知られていないけれど、自分はすごく好きだ!と自負していたものが俄かに有名になり、
なんだか素直に喜べず、さみしいなあ~...と思ってしまうことって、ありませんか?

子供のころから大大大好きだった「くまのパディントン」が
映画化により一気に日本でもメジャー街道に歩み出て、そんな複雑な心境の今日この頃...

パディントンとの出会いは小学校3年生のとき、児童書好きの母の書棚からなにげなく手にした原作本。

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ぺルーから船便で単身密航(?)してきたクマが大都会ロンドンに住まい、次々と人を巻き込んで
ヘマをやらかしながらも生き生きと暮らす様子に心底魅了されてしまいました。

パディントンの、実直で頑固でこだわり深く、独自の美学をもった生きざま(帽子の中に大好物の
ママレードサンドウィッチを携帯していたりする)に子供ながらに感銘を受けたのはもちろんのこと、
骨董店主とお喋りしながら毎朝お11時の菓子パン&ココアタイム、
スクラップブックに日々の出来事を記録するのが趣味、おやつは自家製のプディング...etcの
ディティール描写にも憧れ、紺色のダッフルコートも真似して着ていたものです。

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翻訳の妙があいまっての面白さはもちろんのこと、作中に実在の地名や場所がたくさん出てくるので、
観光ガイドのような側面もあり、本当におすすめのシリーズ。
映画をご覧になった方にはぜひとも原作も読んでいただきたいです。
(有名になってしまうのはさみしいのに、おススメは大いにしたいというこれまた複雑な心境です...!)

映画のほかにもアニメ、絵本と様々な展開がされており、挿絵画家も複数いるパディントンですが、
やはり原作のペギー・フォートナムさんによる線画が断然好きで、カッコいいなあと思います。

思い入れが強いばかりに映画はまだ見られていない私ですが、
ビッグになっていくパディントン(まさかニコール・キッドマンさんと共演するなんて...)を
素直に応援できるよう、心の準備を整えたいと思います。


フミ





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