こんにちは。トミヅカです。
衣食住と言われるように、"住"は大きなくくりのひとつとして例えられますが、
それに関する何かが足りてないと感じることはないでしょうか?
そう、マンガです笑
衣食のマンガは数多くありますが、住を大きなテーマとして取り扱うものって滅多にないですよね。
そこに登場したのがこちら
"プリンセスメゾン"です!
マンガの原作者は、最近映画化され話題となった"繕い裁つ人"を描いた池辺葵さんです。
こちらの映画もオススメです。
その池辺さんの最新作です。
ストーリーも、東京を舞台にオリンピックへ向けて大きく変わりつつある住宅事情に対してのもので、とてもタイムリー。
とりわけ様々な境遇の女性に関する話が多いです。
色々とご説明するより読んで頂いた方が早いのですが、なんというか、とにかく写実的なシーンが多いです。
小高い丘から眺める東京の夜景
ビルの屋上から見えるビルの谷間
高級マンションの窓から切りとられた景色
都心の湖に浮かぶスワンボート
木造二階建ての古屋から漂ってくる美味しい料理の匂い
セリフがないページがたくさん続きますが、その空白の間にハッとさせられることがあります。
このマンガを通して考えさせられることは、
理想の住まいの具体的な環境だけに目を向けるのではなくて、
そこで過ごす時間について想像してみることが大事なのでは、ということです。
自分自身が豊かだなと感じる瞬間を想像して、
その周りにはどんな人がいて、
どんなものが置いてあって、
そこでいう住まいは、それらの背景です。
その核(時間)の部分について、考えるきっかけを与えてくれるような本でした。
ぜひ手に取って、じっくり読んでみてはいかがでしょうか。