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もしも建物が話せたら

iso

都心の喧噪と自然の静寂をこよなく愛するブルースタジオのキャンプドランカー兼デザイナー。常に謙虚に、時に大胆に。


先日、2/20からアップリンクで公開されている
「もしも建物が話せたら」の先行試写に行ってきました。

建物が話すというルールのもと
6人の監督がそれぞれ6作品をまとめたオムニバスムービーで、
製作総指揮は「パリ、テキサス」でお馴染みヴィム・ヴェンダース。

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今回は先行試写ということで、6作品の中からヴェンダースが手掛けた
「ベルリン・フィルハーモニー」とレッドフォードの「ソーク研究所」を観てきました。

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擬人化された建物がそれぞれ独自のキャラクターで話すという設定の面白さに加えて、
監督が切り取った "建物の目線" も興味深いものがありました。
ベルリンフィルの場合は、建物と密接に関係している設計者、指揮者、
建物の修繕係や音響技術者、そして施設利用者といったそれぞれの人物との関係を
ヴェンダースらしくちょっぴりファンタジーな作品に描かれています。
全体と部分が交錯するような群像劇風です。

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一方、ソーク研究所の方は一貫して建物と研究者との関係。
建物の眼差しは、定点カメラで一点を見つめるような取り方です。
設計者カーンっぽいと言えばそんな感じがします。

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「ロシア国立図書館」
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「ハルデン刑務所」
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「オスロ・オペラハウス」
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「ポンピドゥー・センター」

今回、観る事ができなかった他の4作品も楽しみです。

建物と人との関係を描くのはあたり前ですが、
そこに建物の歴史といった時間軸が加わり、
回想できるのもこの映画の醍醐味だと思います。

お時間があれば、みなさんも是非観てみて下さい。
公式ホームページはこちら
↓予告編はこちら
映画『もしも建物が話せたら』予告編"





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