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「"Do It Yourself !"」ブルースタジオによる日本ペイントワークショップレポート#001

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ブルースタジオスタッフが不定期にお届けする 「聞いて」 「見て」 「感じて」 「考えて」 「伝える」 レポートです。


ブルースタジオ的社内レポート!#001

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ぜひご覧ください。

「"Do It Yourself !"」ブルースタジオの日本ペイントワークショップレポート

トキ:2015年7月9日

コト:ワークショップ

モノ:塗料

「試験塗装するんで、ブルースタジオさん来られませんか。」
知らない人はいないであろう、塗料のリーディングカンパニー「日本ペイント株式会社」。
内装仕上げ材の一つとして知見を広げるため品川にある本社に伺った。

用意していただいたのは、赤と青の光沢のある内装用塗料と"マイカ"の入ったモノ。
"マイカ"とは、「雲母」と呼ばれる天然鉱物の一種で、粉砕して細かい粒子にしたものを塗料に混ぜると、
キラキラとした艶と光沢が得られる。
これを、多彩なテクスチャーが表現可能な刷毛で塗っていく。

「重要なのは手首の返し。」そう話すのは日本ペイントの方。
今回使用した塗料を塗る際のポイントは、ひと塗り6〜8cmくらいの×点を描くように塗ること。
マイカが入っていることもあり、壁に接する刷毛の角度や塗料に含ませる塗料の量によって仕上がりの雰囲気が異なる。
今回ブルースタジオから8名で伺ったが、それぞれの個性がいかされた興味深い仕上がりとなった。

刷毛での第一フェーズを終え、約30分後、プラスチックヘラで塗料の厚みなどを調整するためにならしていく。
このプラスチックヘラが優れもので、異なる長さの2枚のプラスチック板が合わさってできており、
素人でもプロのように同じ角度で均一に塗料を削り取ることができる。

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次はこちらの塗料。ご覧の通り塗料に粒が含まれており、塗ると粒の重みと質感が感じられた。
砂壁のようにも見える仕上がりでこちらも塗り方によって、仕上がりが大きく異なる。

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塗装して乾燥させて仕上がるには時間がかかるが、「没頭して作業することで愛着のある壁へと変化するのだ。」
と日本ペイントの方が話してくださった。

数日後、乾いたボードを確認するため再訪問。
実際に塗装している段階では味わえなかった風合いを感じ、また自然光や照明の光によって異なる質感を確認することができた。

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最後に、敷地内にある資料館を見学。創業100周年を記念し、資料館として一般に公開が開始されている。
元は106年前に建設された煉瓦建て油ワニス工場で、品川区内で現在最も古い洋式建物である。

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 明治初期、ペンキはすべて輸入品。品川の土地が1坪約2円の時代に、1缶が約3円ととても貴重なものでした。
それがいまや誰でも気軽に手に入れることができ、また誰でも簡単に自分で自分の家の壁を塗装できる商品が販売されている。
"Do It Yourself !"

今回の体験は、自らの手を動かして行なう住まいづくりの楽しさをスタッフ一同再認識し、
お客様への様々なご提案にいかせる良いきかっけとなった。

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取材・文・撮影:blue studio





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