ブルースタジオ2作品が2022年度グッドデザイン賞を受賞しました。
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ブルースタジオが手がけた2つのプロジェクトが2022年度グッドデザイン賞を受賞しました。
■グッドデザイン賞 特別賞 グッドデザイン・ベスト100 / グッドフォーカス賞[地域社会デザイン]受賞
賃貸集合住宅 [hocco] 建築(戸建て住宅〜小規模集合・共同住宅) 部門
【概要】
東京郊外住宅地では高齢化がすすむ一方、団地再編、ミニ開発などによって一定の共働き子育て住民の流入も見られる。高齢者は孤立を深め、多忙な共働き世代は地域コミュニティーに参加する機会が少ない。本計画地ではそんな住宅地の「路線バス終着折り返し所」を地域交流のハブとして店舗兼用住宅を含む「なりわい居住型賃貸住宅」として再編。
【審査委員の評価】
住宅地の真ん中にあるバスターミナルを地域交流拠点として開発した新しい取り組みが高く評価された。これまで都市近郊部の開発は駅前中心の画一的な開発が主であったが、駅から離れた立地のバスターミナルに店舗併用の賃貸住宅を建てることで、住む人の「なりわい」が地域の人々の新しい交流を生む魅力的な場となっている。中庭に面して店舗が並び、店舗は土間と軒先の空間を通じて中庭へと繋がる。軒下があることで人は気持ちよくお店の前で佇み、住む人とその「なりわい」に出会うことができる。個性あふれる「なりわい」が魅力となり、地域の人が自然に集まれる場ができている。ここでは地域で孤立していた高齢者が若い世代と触れ合うこともできる。全国にあるバスターミナルの今後の開発の見本となり得る好事例である。
▶︎ 受賞ページ(https://www.g-mark.org/award/describe/54062?token=H53PXfZsRG)
▶︎ プロモーション動画はこちら(https://youtu.be/TDafBztGW0o)
■グッドデザイン賞 受賞作品
集合住宅/都市公園/店舗/オフィス
[morineki 大東市公民連携北条まちづくりプロジェクト] 建築(中〜大規模集合・共同住宅)部門
【概要】
「morineki」は大東市が市営住宅の建て替えを民間主導の公民連携型で進めた国内初のプロジェクト。都市公園を含む本事業地区では市の借り上げ住宅以外にテナントとして民間企業のオフィス、店舗を誘致し、市営住宅住民のみならず多様な利用者、来訪者にとって活発な活動と賑わいの場を創出し、持続性ある街づくりを実現している。
【審査委員の評価】
大阪府大東市、飯盛山を背景に低層の住宅地が広がる地域に、市営住宅の建て替えを民間主導の公民連携型で進めた国内初のプロジェクト。新たに規制の枠組みを取り払うプロセスを伴った大変興味深い計画である。他の多くの地域では、市営住宅、店舗、公園は管理する機関が異なるために、それらが混ざり合うことがない都市計画となりがちだが、このプロジェクトでは、それらを複合させて総合的に計画している。そのようなグランドデザインを構築して生み出されたまちの空間は、全国のロールモデルになっていく要素が読み取れるだろう。全体構成としては、大きな公園が市営住宅と店舗の庭となり、周辺から自由にアクセスできるように棟を分棟化している。それによって、風や光を遮らないようにしている優れた計画である。今後、植えられた木が成長するとともに、この地が皆の暮らしと憩いの場として維持・活用されていく展開が期待されるところである。
▶︎ 受賞ページ(https://www.g-mark.org/award/describe/54121?token=H53PXfZsRG)
▶︎ プロモーション動画はこちら(https://youtu.be/miWPETqfbds)