ブルースタジオ2作品が2021年度グッドデザイン賞を受賞しました
- 受賞
ブルースタジオが手がけた2つのプロジェクトが2021年度グッドデザイン賞を受賞しました。
■グッドデザイン賞 受賞作品
認可保育所 [クオリスキッズ大井町保育園]
【概要】
東京都品川区に新築された保育園。建築主と保育事業者双方とも町のシンボルとなる施設の事業化に取り組んだ。都市型保育園の様々な制約の課題解決を図ることで、利用者と地域住民ともに「親しみを持てる」「思い出に残る」園舎をめざした。都市部テナントの型保育園における保育環境改善をデザインの力によって実現することを試みた事例である。
【審査委員の評価】
「変わりゆく町の風景の中で、町の過去と未来を象徴する、地域に対して開かれた建物にしたい」というオーナーの想いが、保育園を誘致するという選択につながったことがこのプロジェクトの肝だと思います。地域にとって、おとなたちがこどもたちにどのような体験の機会をつくり、その結果として、こどもたちが地域への愛着を抱いてくれるかということが、実は将来の街の未来を大きく左右します。街を愛し、街の未来を担う人間がいなければ、街は持続できないことは明白で、そこに着目した不動産活用と事業形成は、確実に街の未来を変えたように思います。都市部におけるテナント型保育園としての課題解決にも巧みに取り組んでおり、まちづくりに貢献する不動産活用の好例です。
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集合住宅 [鵠ノ杜舎]
【概要】
住宅地に変貌する都市近郊かつての農村集落。ともに孤立化する高齢の旧住人と子育て世代の新住人。分断されていく地域コミュニティー。地域に開かれた共用部分を持つ本賃貸集合住宅は、本物件の住人のみならず周辺住人も含めた異なる世代間の日常の交流を促し、共助、互助のマインドを育む。
【審査委員の評価】
これからの"まちのあり方"に誠実に向き合ってこそ生まれた集合住宅の形。舎(むら)のような賃貸住宅というコンセプトが、空間構成や細かな意匠までを支える思想として見えてくる。路地を通したコミュニケーション、ポーチの空間性といったことはもちろん、住まいをつくっていくプロセスやコミュニケーション、鵠ノ杜舎というネーミング、そして新しい関係性を生み出すべく考えられた所有権の分散(小口化)も含めて、集まって住む場所をデザインすることの意味を拡張するチャレンジに満ちたプロジェクトである。
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