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【スタッフ募集】ポストコロナの社会環境をブルースタジオと共に拓こう

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―― コロナの与えた気づき。これから建築の役割、社会に与えた大きな影響がどうなるか。
賑わした花形建築の歴史。
短期的な経済効果が大きく、その在り方が生活者達の夢を背負っていた。
しかしこの時代に夢が変わった。コロナが与えた気づき。
首都圏、地方、世界中の人々、世界中あまたの場所で夢を見直すこととなった。
ポストコロナ時代の都市環境に求める理想の未来図、夢の世界が変わったモノと言えるだろう。

不安な要素。
それは何を考えているかわからないヒトが増え、信頼関係が強いもの同士のつながりが信頼を担保する。
知らないヒトがいる環境。高機能多機能高性能。知らない人との価値観をどう寄り添えるように考えるか。
人が集まる場所にはビジョン・コンセプトが強くなった。
ヒトが集まる・増えるはいい。
しかし減っていく現状においてはあらたなモノを開発し供給するのではなく、共感を得られる仲間を増やすことが重要であり、目指すべきビジョンを共有する時代へとなった。

2000年までは高度成長期時代。
人口減少期に日本が突入し、日本は歴史上経験したことのない現在を迎えている。
これまではマクロであった考え方とは異なり、ミクロの視点の持ち方が重要である。

―― そんな時代に必要な建築・都市環境の行方をブルースタジオはどうとらえるのか。
働き方において今まではオン・オフという時代だったが、現在は境目がない。両方が重なっている時代に変わった。オン・オフでは割り切ることのできない、マルチタスクからの暮らしの提案が必要だ。
それはひとりひとりの生活環境の中において、オフの日常の中に楽しみも含めたマルチな機能を持たすことが必然である。
コロナによるリモートワークは休みではない。
家の中で過ごすのであれば、家の中でマルチタスクをこなすことのできる生活環境をしつらえる必要がある。
自分の生活圏の中にマルチタスクがちりばめられていることが重要だ。これまでは自分の生活圏の中に取り入れることのなかったモノやコトが、自分の生活圏の中にマルチを置く時代へと変化し、非日常がなくなりつつある現在。サスティナブルの名のもとに、今までの日常の商業施設や住宅設計が変わるであろう。

―― ブルースタジオが考える暮らしのデザインとは。
建築のハコをつくることを目的とするのではなく、都市環境の中にあるハコ。
ハコがおかれる街をデザインすることを仕事としています。
国民意識・生活者意識を捉え分析し、パラダイムシフトに目を向ける。
そんな視点を持つ者同士が集まり、建築設計をはじめ不動産売買や賃貸借、マーケティングやプロモーションまで、住まいにまつわることを一貫し、街のデザイン、暮らしのデザインをしています。
私たちの考えるデザインに共感できる方のご応募をお待ちしています。

―― 現在のプロジェクト紹介。
トータテと広島女学院とブルースタジオにて取り組んでいる「まちのコミュニティプロジェクト」
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ヴェルコート牛田早稲田「SATONOWA(さとのわ)」イメージスケッチ。

高度経済成長期からバブル期にかけて開発された都市郊外の住宅団地は、約半世紀の歳月を経たいま、建物の老朽化や地域社会の加速度的高齢化そして若年層の都心への流出など多くの社会課題を抱えています。
一方で現在にいたる長い歳月は、ニュータウンと言われた没個性な核家族の街を地域固有の個性や文化が醸成された「郷里」へと変化させつつあります。
郊外団地の歴史と時を同じく創業し、現在に至るまで脈々と暮らしの環境づくりを手がけてきたトータテが考えるこれからの時代の街づくりとは「地域固有の生活文化の蓄積や自然環境、そして既存の地域社会に配慮した、次世代に受け継がれるエリア価値の発見と創造」なのです。
トータテは、事業者と、住人をはじめとした地域社会の当事者が一体となって愛着と誇りある未来のまちづくりを目指すため、広島女学院大学生活デザイン学科と共に、全国各地で数々の地域再生、団地再生プロジェクトを手がけるブルースタジオの監修のもと、授業を通じて新しい街づくりのあり方を検討することになりました。

ヴェルコート牛輪田早稲田|SATONOWA / さとのわ|トータテ新築分譲住宅
https://www.totate.co.jp/satonowa/index.html


「双葉駅西側地区災害公営住宅等設計業務委託」 公募型プロポーザルにて最優秀提案者として選定されました
提案コンセプト
標葉の谷戸に抱かれた フロンティア(開拓者)と共に育む なりわい集落

「標葉の谷戸」という原風景の尊重と帰還者のアイデンティティーを尊重し、帰還者と「フロンティア・開拓者」が共に営む、「なりわい」をきっかけとした能動的な「なりわい居住」を復興の原動力と位置付けるビジョンです。
さらに計画全体を複数の小規模工区に分けるなど地元事業者が参画しやすい仕組みや、活動情報を継続的に発信し続けていくプロセスのデザイン、シビックプライドを醸成するためのエリアプロモーション、持続的な暮らしよさを保つためのまちづくり会社の設立、エネルギー自立性向上のためのスマートコミュニティの検討など、復興に向けたモノ(空間デザイン)・コト(ブランディング・プロモーション)・時間(プロセスや仕組みづくり)をトータルで提案しました。

対象事業
町内全域が福島第一原子力発電所事故に伴う避難指示区域に指定されていた双葉町(令和2年3月、一部解除)では、JR常磐線双葉駅周辺の約555haを特定復興再生拠点区域として、2022年春ごろの避難指示解除を目指しています。
このうち、双葉駅西側地区の第1期事業区域のうち約4haを対象に、帰還者向けの災害公営住宅、帰還者・新規転入者向けの再生賃貸住宅、さらに周辺分譲宅地、商業施設、遊び場等の建設が計画されています。
当プロポーザルはこの事業設計業務の委託者を選定するもので、その要求内容には建築、土木設計の基本計画のみならず、エリアのビジョン、施設運営計画などのソフト提案も求められていました。
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双葉駅西側地区災害公営住宅等設計業務PJ イメージスケッチ

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