2008.11.03
take out
昨年、イチオシで店頭にならんでいたカメラたちが、今年は、すみっこのほうに、肩身狭く置かれている。
たった1年しか経っていないのに、その流行の移り変わりと、
人々の気の変わりの早さに、わたしはほんのり寂しくなった。


『世界中にあるカメラたちは、
この先、何を写してゆくのだろう。』
そんなことを考えつつ、
家電量販店の前で、立ちすくんでいた。
わたしは、
写真をとることがただ好きで、
小さい頃からカメラを持ち歩いていた。
「そのトキをかためて持ち帰る」ことが出来るから。
写真に落とした、光と影。
絶妙なバランス。
倦怠感の中で、きわだって、美しい。
淡い時間が流れている。

24という枠の片隅で、
一呼吸する、そのたびに、
ココロの焦点が、微妙に揺れる。
カメラには伝わらない程度に。
&レンズにも知られない程度に。

天気予報ばっか気にして、
携帯電話に翻弄されて、
偽りのショーウィンドーを疑わないなんて。
視界の中に見えるモノばかりを信じてるから、
土の匂いを知らないんだ。
信じるべきモノは、感覚じゃない、感触だ。

色に狭められず、
形に枠どられず、
その瞬間の感触を失わずに、
わたしはこれからも
撮りたい「トキ」を、かためて、
それを持ち帰りたい。

どんなカメラを持っているかが重要なのではなく、
どんな「トキ」を、
どれだけ自分が得た感触のまま残す事ができるか、
そっちのほうが、
わたしにとっては100倍大切なんだ。
そんな感じで言うと、
ただのワガママにすぎないけれど、
やっぱり、世界中のカメラたちには、
いい「トキ」を撮ってもらいたいナ。。。
(ユキ)