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INTERVIEW No.37


もういちど、
オートバイと暮らす

松崎祐子 / Yuko Matsuzaki

MOTO NAVI/BICYCLE NAVI(二玄社)の編集をされている松崎氏を、愛車とともに竣工直前の「ラティス芝浦」にお招きしてお話を伺いました。

ブルースタジオ(以下BS) 松崎祐子(以下YM)

BS まずMOTO NAVIの特徴、他誌との違いを教えて下さい。
YM コンセプトは「もういちど、オートバイと暮らす」ということで、昔オートバイに乗っていたけど気付いたら乗らなくなってしまった人、あるいはこれからオートバイに乗りたいという30代、40代くらいの大人のバイク好きに向けてつくっています。 ひざを擦って峠を攻めるというのではなく、生活の一部として街乗りから休日までバイクを楽しもうというコンセプトで。 それとファッション。どうしてもバイクに乗る人は汚いイメージがありますよね。ではなく、もっとおしゃれに。
BS ライフスタイルにこだわるようなバイク雑誌って今までありませんでしたよね女性の読者も多そうですね。
YM ええ。今は1割くらいです。他誌に比べると多い方ですね。 当初のコンセプトで立ち上げ、もう5年になるのですが、始めた当初は自分たちの中でもバイクのハードウェアなど、知らないことがいろいろあったんです。そ れが5年やっていく中でどんどん詳しくなり、だんだん試乗インプレッションとか他誌と近いハードっぽいものが続いた感じがありました。 一方、本来MOTO NAVIを好きで読んでくれている方って当初のコンセプト、おしゃれでファッショナブルな、そういうバイク雑誌を望んでいると思うんです。 で、2006年4月号から、オートバイにまつわる衣食住の情報をいろいろ提供していきたいと考えています。創刊5周年ということでリニューアルです。
BS MOTO NAVIはタイトルも企画も面白いですよね。バイク好きでなくても「面白そう」と思えるものが多い。ツーリングの企画でも、「バイクでヒッチハイク」など、他ではまずありえないし。
YM そうですね。あの企画は、東京から京都までヘルメットを持った女性がサービスエリアでライダーに声を掛けて、ヒッチハイクをしていくというものでした。
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BS 松崎さんはバイクに乗り始めて何年になりますか?
YM もう12~13年になります。
BS バイクに乗ろうと思ったきっかけは?
YM もともとベスパの2人乗りがしたくて(笑)。「さらば青春の光」という映画を見て、ああいうモッズのファッションが好きだったんです。で、中型の免許を取りに行ったのですが、教習所で乗るのはギア付きのバイクで、そのうちそっちの方が面白くなったんです。
BS 最初のバイクは何ですか?
YM ヤマハの SR400です。そのあとヤマハのセローに乗り、それは今でも持っています。その後、ハーレーに乗りたいなと思い、大型免許を取ってショベルヘッドのハー レーを買いました。それから同じハーレーのスポーツスター883に乗り、去年このDUCATIムルティストラーダを買いました。今は計5台あり、車一台分 の枠を借りて止めています。 だからこのラティス芝浦を借りたいなと思ったんですが、さすがに5台は無理かなと。
BS 1階のガレージハウスなら大丈夫ですよ。車1台とバイク5台も置けます(笑)。 先ほど、今後のMOTO NAVIは衣食住を取り上げていくとおっしゃっていましたが、衣というのはファッションになりますよね。食は?
YM 例えばおいしいものを求めて走りに行くとか、そういうオートバイを楽しむための実情報の提供をしたいと思っています。 一時期"オートバイで行きたいカフェ"といったようなツーリングの目的地を提案するような連載もしていたのですが、最近はできていなかったので、そういったものも増やしていこうかなと。
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BS 都内では去年渋谷にMOTORS CAFEという店ができましたよね。あとは芝浦のスーパーレーサーとか。そういう店がもっとあってもいいですよね。
YM そうですね。うちの編集長がカフェ好きなんです。MOTO NAVI CAFEの企画を、実際のカフェで立ち上げたいなっていう野望もあったり。
BS 住というのは?
YM オートバイを持っていても置き場所がないという声をよく聞いていましたが、最近はここラティス芝浦のように個性的な物件がでてきていますよね。 あとはコンテナのガレージなど、オートバイを持っている人が必要な住環境について取り上げていこうかなと思っています。
BS 松崎さんはどういうところに住みたいですか?
YM 私はハーレーを買いたての時に、家の外の駐輪場にバイクを置いていたんです。その頃はバイクを盗まれる夢をよく見ました。だから、そういう心配のない、ラティス芝浦のように家の中にバイクを入れられるというのは最高だと思いますね。
BS 松崎さんは「BICYCLE NAVI」の編集もされていて、自転車にも乗っておられますよね。バイクと自転車の乗り分けはどのようにしていますか?
YM 「BICYCLE NAVI」の編集をしているときは気持ちも自転車寄りになるんです。「MOTO NAVI」をしているときはバイク寄りに。その締切り次第かもしれないですね(笑)。「MOTO NAVI」は隔月刊で、「BICYCLE NAVI」は季刊です。
BS 最近は自転車に乗る人が増えてますね。
YM すごく増 えています。ちゃんとした自転車に乗る人が増えていますね。自転車もファッションの一部、という人が多いですね。オートバイもファッションの一部になると 乗る人も増えるだろうし、女性も増えると思うんです。ただ自転車と違って免許が必要なので、それがハードルの高さになっているのかもしれません。
BS そうですね。自転車なら店に行けばすぐ買えますしね。バイクでも、別にツーリングに行かなくてもいいんですよね。都内を走っているだけでもけっこう楽しいし。
YM 4月号の MOTO NAVIはファッション特集で、その中でも街乗りをテーマにしているんです。例えばセレクトショップの方に、このオートバイにはこんなファッションが似合 うというようなスタイリングをつくってもらったり、おしゃれなライダーに話を聞いてファッションを撮らせてもらったり。
BS そういうのが同時進行すると、女性も乗ろうと思うかもしれないですね。確かに最近街で見かける女性ライダーはしっかり決めている方が多いですし。男は相変わらずダメですね(笑)。
YM たくさんいるから余計そう見えるのかもしれないですね。
BS オートバイに乗る人っていろんなタイプがあると思うんです。モノとしてカスタムするのが好きな人、移動するツールとして好きな人など。松崎さんはどのタイプですか?
YM うーん、自分の気にいったバイクじゃないと乗りたいと思わないかもしれないですね。移動の手段としてはすごく魅力的ですが。渋滞の影響は少ないし、移動能力は車並みにあるし。 あと、オートバイに乗っていなかったら今の人生はなかっただろうし、オートバイに乗っていることで「自分」だと思うんです。それによって着るものとか生活 スタイルも変わってくるし、今バイクを取り上げられたらすごく情けなくなってしまうと思うんです。体の一部がなくなってしまうように。 あとは、かっこよくなるための手段。やっぱりかっこよくありたいって思うし。
BS 最近はトヨタのbBなど、後ろが垂直な車が増えましたよね。そういう車の後ろにいると、走っている自分の姿が映ってて、そのままずっとついていったりすることもあります(笑)。
YM 止まった時にショーウインドーなんかはよく見ますよ(笑)。
BS 本日はお忙しい中、愛車と共においで頂きありがとうございました。 ライフスタイル、衣食住にこだわるバイク雑誌。そのカテゴリーを越えたコンセプトに、ブルースタジオマインドとの共通点を見いだした1時間でした。 MOTO NAVIで住宅特集を組む日も近い(?)
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2006年1月26日 「ラティス芝浦」にて
インタビュアー:小川裕紀

松崎祐子

Yuko Matsuzaki





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