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安西水丸展に行ってきました

リナ

新卒1年目。純喫茶や町中華など、人の営みが染み付いた空間が大好きです。メキシコに行きたいです。


先日、心から愛してやまないイラストレーターの一人、安西水丸さんの展覧会にいってきました。

私が水丸さんを知ったのはつい数年前のこと。
村上春樹さんとアデランスやCD工場、コムデギャルソンなどの工場を巡ってエッセイとイラストでまとめられた『日出ずる国の工場』を手に取った時、絶妙なゆるさとあたたかい人間性がにじみ出ていると同時に、都会的に洗練されたイラストに感動したのがきっかけでした。
また、水丸さんの著書を読むと、民藝やひとり旅、城下町などが大好きということが分かり、失礼ながらも勝手に親近感を覚えるようになりました。

展覧会は、数多くの原画やお気に入りのものが展示されており、かなり見ごたえのある展示でした。
原画は、鉛筆で描いた上から切り絵のように色を貼っている方法でつくられた作品も多く、「こんな風にしてイラストを作成していたのか」と発見に満ちていたし、旅先で集めたものからは、彼の絵のゆるさやあたたかさの裏にあるセンス、生き様があふれていました。

水丸さんは、「人間でも絵画でも音楽でも建築でも、理屈が先に立つものはあまり人の心を打たない」と言っているように、
技術的な上手さよりも、その人にしか出せない味や精神を大切にした方で、
そういう姿勢が彼の絵にも文章にも趣味にも出ているし、多くの人が心から感動してしまう何かなのだと思います。

とにかく、思わず頬が緩んでしまうような、そして心をじわっと温めてくれる素敵な展覧会で、とても良い休日となりました。





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