Magazine


世界のスマート・シティ、少し調べてみました

ヨシダ

ブルスタの都市計画担当。コーヒーやお酒が好きでよく都内を徘徊してます。学生時代にフィンランドに建築留学していました。


こんにちは !
ヨシダです。

先日、世界のトヨタさんによる「コネクテッド・シティ」が発表され、僕の周りでもザワザワしておりました。

sg200117_01.jpg
出展:TOYOTA・HP

「スマート・シティ」や、「CASE」と言われている取り組みは、トヨタだけでなく世界でも展開されています。
※ CASE・・・Connected(様々なモノがつながる)、Autonomous(自動運転)、Shared & Services(サービスのシェアリング)、Electric(電気自動車)
今日のブログでは、一部だけでしかないかと思いますが、少し調べてみた「世界のスマート・シティ」についてご紹介してみます。


01 キーサイド(Quayside)、トロント(カナダ)

sg200117_02.jpg
出展:Sidewalk labs・HP

Google 親会社であるAlphabet の子会社である Sidewalk labs が推進するカナダ・トロントの大規模開発(敷地:約49,000㎡)です。
驚きの1500ページ相当の計画書(Master Innovation and Development Plan)を公開しており、凄まじい情報量です。。
https://www.sidewalktoronto.ca/documents/

sg200117_03.jpg
出展:Sidewalk labs・HP

開発には、自ら約1400億円を自ら投じて、更に他の民間企業からの投資も呼び込むことを狙っています。
データの扱いにより、プライバシー等が懸念されているこちらの開発ですが、データ活用による利便性向上はもちろんのこと、
そもそもの開発目標がトロントで雇用を生み出すことであったり、カナダの木材活用、メンテナンスしやすい舗装デザイン、地下も使った物流システム、可変性高い平面プランやポップアップストアの出店しやすい仕組みから、ベンチャーキャピタルも自ら設立してトロントで新産業を作り上げていく支援等等が多岐にわたる提案がまとめられてます。
建築デザインは、ノルウェーの建築家のスノヘッタと、イギリスの建築家のトーマス・ヘザウィック。また、吸湿性が高く持続性ある住宅素材として、日本の漆喰を用いた住宅プランも検討されていることはちょっと嬉しくなります。


02 ET City Brain、杭州(中国)

sg200117_04.jpg
出展:Alibaba・HP

アリババが主導するのが、本社のある杭州のスマート・シティです。
こちらは交通に重きが置かれた開発であり、渋滞が常態化していた杭州のまちで、AIによる交通解析を用いたプロジェクトから始まりました。
行政との情報連携だけでなく、タクシーの位置情報、街中のカメラのリアルタイムの情報と連携し、リアルタイムでの交通シミュレーションにより信号等含めた交通最適化を目指すプロジェクトです。

ナンバー等のトラッキングも行うことで、警察との連携なども視野に、行政システムの効率化への狙いもあり、さらに、「ニューリテール」としての新しい商業開発も行っています。
スーパーマーケットで鮮度を確認したら商品は家まで届けてくれるお店や、店のディスプレイで自分の写真と商品をヴァーチャルに見ることのできるファンション店、スマートスピーカー等での無人店舗などなど、様々な取り組みがされています。(行ってみたいです。。)

sg200117_06.jpg
出展:Alibaba・HP


03 Barcelona 5.0、バルセロナ(スペイン)

sg200117_07.jpg
出展:BarcelonaNow・HP

実はスマートシティの先駆けであるバルセロナ。2000年代の初め頃から取り組まれており、元々はマイクロソフトとバルセロナ市との提携により始められ、バルセロナダッシュボード(現・Barcelonanow)上で、まちの様々なデータの公表やデータ自体を活用可能な状態に整理する取り組みでした。
実際のデータを用いて政策の効果測定を行ったり、データを活用する新たな民間ビジネスを促進したりという取り組み。
現在では、シスコシステムズさんなども連携し、駐車場やバス、水道等の各種インフラ・データをつなげて最適化することで、行政コストの削減等を実現されています。


04 スマートシティ会津若松、福島県(日本)

sg200117_08.jpg

日本でもスマートシティへの取り組みはトヨタさん以外にも行っておりまして、代表的なのがアクセンチュアさんと会津若松市による「スマートシティ会津若松」です。
交通データだけでなく、ICTの専門性の高い会津大学との連携や、周辺医療機関との連携等を通じて、日本におけるスマート行政のあり方を模索しながら、スマートであるからこその暮らしの価値と、産業振興を目指す壮大なプロジェクトです。
写真は、2019年4月に開設したオフィスビル(AiCT)で、アクセンチュアさんをはじめ、協働企業の入居も決まっています。

他にも、交通管理や二酸化炭素管理によるカーボンニュートラル目指すコペンハーデンの「Copenhagen Connecting」や、アムステルダムの「アムステルダム・スマートシティ・プログラム」、交通解析だけでなく、市民サービスを徹底的にWEB上で行えたり、インフラ管理もコンピュータ上で行うシンガポールの「Smart Nation Singapore」などなど、世界中で様々な挑戦が行われています。
まだまだプライバシー等の課題意識が強く、さらには「メリットも見えにくい」のがスマートシティの課題ですが、様々な挑戦のもと、新たな暮らしやすさ等の価値を見せてくれるような取り組みも生まれてきそうです。
今後も注目していきたいと思います。





Rent / Sale

Magazine

Portfolio