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コスタリカのマイクロミル革命

ヨシダ

ブルスタ新参者。コーヒーやお酒が好きでよく都内を徘徊してます。学生時代にフィンランドに建築留学していました。


はじめまして。
5月からブルースタジオに参加したヨシダです。

趣味はコーヒーです。かれこれ10年前から駒沢大学駅のラルーというお店でコーヒー豆を買い始め、親切なお店のマスター・磯部さんからコーヒーについていろいろ教えてもらってきました。
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▲ラルー店内(写真提供:ラルー)

今日は、その中でも僕の好きなお話である、コスタリカの「マイクロミル革命」をご紹介します。

まずは革命の背景から。
大まかに言うと、コスタリカのコーヒー農園の生産者は、コーヒーの実(コーヒーチェリー)を輸出業者に販売し、輸出業者がウェットミルで水洗し、販売していました。
チェリーの買取価格は安かったため、標高が高く、小規模だけど質の良いコーヒーを栽培していた農家では「量」が確保できず、多くは経営難に陥っていっていました。
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▲小規模農園(写真提供:ラルー)

一方、コーヒー業界も大きく変わってきていました。
端を発するのは、1982年のアメリカ・スペシャリティ協会(SCAA)の発足です。それまでは日本でも「ブルーマウンテン」「キリマンジャロ」などでお馴染みのように、コーヒーは生産国毎にブランディングされており、個別の農園の違いにまではフォーカスされにくい状況でした。
そうした中でSCAAは、「スペシャリティコーヒー」というブランドを立ち上げ、ワインのように個別の農園毎に評価する仕組みを整備していきます。(コスタリカのスペシャリティコーヒー協会は1993年に設立。)

そうした動きを背景に、コスタリカの小規模な農園主たちが集結しました。
彼らは、お金を出し合って小規模なミルを購入し、コーヒー豆を栽培→洗浄→販売まで一貫して行うことで、付加価値の高いコーヒー豆を販売していきます。
大規模なミルではできなかったような緻密な生産処理や生産管理が行われ、個性ある味を実現しています。(有名なのが「ハニーコーヒー」です)
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▲コスタリカのマイクロミル(写真提供:ラルー)

この革命が奏功し、コーヒー品評会(Cup of Excellence)で高得点をたたき出すマイクロミルが増えて行き、高い値段で取引される様になっていきました。
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▲ロス・クレストネス・マイクロミルの経営者達(写真提供:ラルー)

小規模農家が集結し、コーヒーのサプライチェーンを統合。
少ないながらも良質なコーヒーを生産し、付加価値を高める。
個人的に好きなお話でした。

- ヨシダ

今回ご紹介した「世田谷・駒沢にあるスペシャルティコーヒーのお店ラルー」のホームページはこちら。
お近くにいらした時はぜひお立ち寄りください。





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