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ヤクザと憲法

龍馬

元旦生まれ。群馬県出身。バックパッカーで世界を放浪する。住宅・店舗・商業などの企画・設計を担当。チャイ研究とカレー作りに勤しむ。


こんにちは。
会社の近所に映画館(ポレポレ東中野)があるので、
仕事終わりにレイトショーを観に行きました。

「ヤクザと憲法」

東海テレビで放送され話題になったドキュメンタリー映像です。
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出典:http://www.893-kenpou.com

DVD化も実現しなそうなので、簡単に内容を説明しますと

ヤクザとその家族に人権侵害が起きているという話。

憲法第14条では、
すべての国民は法の下に平等であり、人種、信条、性別、
社会的身分・家柄、
政治的・経済的・社会的関係において
差別されないとしている。

日本国憲法の各条文には『ただし、ヤクザを除く』と但し書きが書いてある。

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ヤクザは非人道的であり排他的に扱われても仕方ないのか。
ヤクザの子とわかれば保育園にも入れない。
保険にも入れない、銀行口座までも凍結される。
そこには人権を超えた差別的社会がある。
映像では1人1人の物語があり、人となりを映しています。


最近テレビで「コンプライアンス」という言葉をよく聞きます。
抑制・抑止という意味では効果的に良いとは思いますが
ハメをはずなさいように無難に発言し、みんな無傷で生きましょう。
と寒々しくも感じられる時があります。

テレビも子供が真似をするという理由からタバコを吸うシーンは一切出てこない。
そうなると任侠映画と呼ばれるヤクザ映画なんてめっきり見ない。
男はつらいよの寅さんも、今の暴力団に分類される的屋に分類されるのか。
悪いものを排除する動きはもちろん気持ちはわかる。

映像に限らず全ての面で、不安因子を取り除き、均質化を求めすぎるあまり、
無臭化、無菌化してる気がするなと観た後の感想でした。

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出典:
pbs.twimg.com
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出典:https://www.tora-san.jp

ドキュメンタリー映像では取材側と当事者との絶妙な距離感がある。
浅すぎず深すぎず。けど目に見えない信頼感や嫌悪感が伝わってくる。
そのおかげで漠然とフワフワしたイメージが急に親近感に変わって対人間として見えてきます。

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映画監督の森達也さんが、オウム真理教を内部から撮ったドキュメンタリー「A」にも
絶妙な距離感が同様にあります。

内容や当事者の賛否はどうあれ、ドキュメンタリーの作品として
色々な発見ができると思うので一度みて欲しいと思います。


龍馬





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